3月13日から、マスクの着用が屋外問わず個人の判断になった。取材すると、喜びや戸惑いを感じる人、様子見をする人など、それぞれの事情が見えてきた。
マスク外してもOK 喜びと同時に不安の声も…
マスクルールが緩和された初日の13日。皆さんはどう過ごしたのか?
この記事の画像(15枚)午後5時過ぎの横浜市の空手道場「空手道MAC 西袋道場」。先生が稽古を前に、「道場ではマスク外してもいいんだよ」と“脱マスク”を呼びかけたが…
子どもたちからは「まだコロナが怖い」「花粉症」といった声があがり、マスクを外した子どもはわずか1人だった。
午後の東京・銀座では、銀座三越のライオン像が約2年10か月ぶりにマスクを外した。
マスク着用が個人の判断になったことに、街の人は「前向きな気持ちになります」といった歓迎と同時に、「顔を出すのが恥ずかしい」といった戸惑いの声もあった。
午前9時ごろ、仙台市内にある「ドリーム幼稚園」の卒園式が始まった。
子どもたちが入場してくる姿を見てみると、全員マスクを外して参加している。マスクを外したことで、その表情がはっきりとわかる。
一方、子どもたちの後ろで見守る保護者の多くはマスクをつけていた。
保護者:
子どもたちは(マスクを)外してほしい一方、ちょっとまだ怖いかな
羽田空港やデパート、飲食店などでは、マスク着用を促すポスターなどの張り替え作業が行われた。
東京・池袋の「サンシャイン水族館」では、マスクを外して子どもたちとレジャーを楽しむ親子の姿があった。
保護者:
きょうから(マスクを)外しました。子どもと話すときも、着けていない方がコミュニケーションが取れるので
「周りがしているから」意外な着用理由
一方、午前8時のつくばエクスプレスの秋葉原駅。到着した電車から降りてくる人たちや、混み合う車内では、ほぼすべての人がマスクを着けているようだった。
しかし、その着用理由は意外なものだった。
マスク着用 男性:
みんながしているから、しているっていう理由。自分だけしていないと変なのかなって
マスク着用 女性:
慣れちゃって、マスクを外すのが怖くなってきた
マスク着用 女性:
顔を見られたくない。”目元詐欺“っていわれる時代。外すのが怖い
東京都内にある「東武百貨店 池袋本店」の催事場でも、マスク緩和の初日だが、ほとんどの人はマスクを着けている。マスクを外す選択をする人はごくわずかだ。
朝の東京・豊洲市場では、マグロの競りが始まると威勢のいい掛け声が響く。
皆、マスクを着用して参加している。大きな声を掛け合うことから、マスク着用を推奨しているという。
コロナ禍も丸3年が経過。新たな生活様式が浸透する中、ルールの緩和で“脱マスク“は進むのだろうか。
(「イット!」3月13日放送分より)