3月に入り、多くの学校で卒業式が行われている。新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年に入学した卒業生たち。制約の多い日々を過ごしたが、高校最後の日は笑顔が輝いていた。新潟県見附市には、記念撮影ができる特別なバスが登場した。

華やかな「バス」で卒業生をお祝い!

3月3日、新潟県見附市の見附高校で行われた卒業式。生徒たちが仲間との別れを惜しんでいた。

卒業生:
色々な規制で大変なところもあったけど、みんなで団結して行事ができたので、よかった

見附高校
見附高校
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新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年に入学した生徒たち。3年間、マスクを着用せざるを得なかった。

卒業生:
部活もマスクをつけっぱなしということがあったので、つらい部分はあった

卒業生:
とても寂しくて悲しかった。みんなの素顔が分からなくて

そんな卒業生をお祝いするべくやってきた1台のバス。卒業生が次々に乗り込んでいく、その車内は…

バスの中は…
バスの中は…

長谷川珠子アナウンサー:
バスの中に乗り込むと、天井が花で埋め尽くされていて、まるで花のシャワーのよう。本物の花なので甘い香りでいっぱいです。奥のシートに座れば、花に囲まれながら思い出の一枚を残すことができます

これは、車内で記念撮影ができる「ハナバス」。

地元の特産であるニットの廃材を使った飾りなどで装飾されたもので、地元の自治体とNPO法人が企画した。

NPO法人​doみつけ 木村祐太さん:
若いに人たちに見附の面白さを届けたいと思って、見附らしいものを集めて企画を立てようと、ハナバスを企画した

卒業生は「最後の思い出に」と、ハナバスの中ではマスクを外してシャッターを切る。

卒業生:
めちゃめちゃきれい。花粉症だけど、そんなの気にならないくらい、めっちゃいい

卒業生:
いい思い出づくりになった

そんな中、卒業生の関森萌菜さんには特別な思いがあった。

卒業生 関森萌菜さん:
この一個前のハナバスでボンボンを作ったり、飾られていない部分を作った

2022年6月、ハナバスの初運行のときに、装飾作りを協力していた生徒たち。

関森さんもその1人としてハナバス作りに携わり、その後も地域活性化に向けたイベントを企画してきた。

卒業生 関森萌菜さん:
卒業できてうれしいもあるけど、ハナバスで写真を撮って思い出を深められたと思う。卒業後は新潟市の音楽系の学校に行くが、見附市にたくさん帰ってきたい

制約がある中でも青春を作り上げてきた卒業生たち。ハナバスの中は、色とりどりの花にも負けない笑顔があふれていた。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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