国会への欠席を続け、「議場での陳謝」の懲罰が科せられたNHK党のガーシー参議院議員が、滞在先の中東・ドバイで初めての対面での取材に応じた。

ガーシー議員は「国民全員に謝らなければならない」と帰国して陳謝したい考えを示す一方、帰国について「相当悩んでいる」とも述べ、近く最終判断するとしている。

ドバイのバーでカメラの前に現れたのは…

アラブ首長国連邦の中心都市・ドバイのバー。

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FNNのカメラの前に現れたのは…。

NHK党のガーシー参議院議員。

去年の初当選以降、一度も国会に姿を見せず、「議場での陳謝」という懲罰が科せられたガーシー議員。

日本時間の4日未明、当選後初めてとなる対面取材に応じた。

Q.議場で陳謝するイメージは、自身の中にあるか?
「あります。」
Q.誰に向けての陳謝?
「あくまで国民ですね。国民全員が税金を払っているので、歳費をもらっている以上、全員に対して謝らなければいけないという考えになっています。」

帰国して国民全員に陳謝する考えを示したガーシー議員。

これまでのリモートでの取材ではTシャツ姿だったが、きょうはスーツ姿で、襟には国会議員バッジを付けていた。

帰国するか「相当今悩んでいます」

ガーシー議員は、参議院本会議で「院内の秩序を乱し自責の念に堪えない」などとする、懲罰委員会が決めた陳謝文を読むことになる。その文言については…。

Q.秩序を乱した自覚はありますか?
「ないです。でも、これを読むことが陳謝というのであれば、これを読みますよというだけの話です。」

また、ヤジについては…。

「ヤジが飛んできたら言い返しますよ。あいつやろうなと分かったら、その前まで行きます。」

ガーシー議員をめぐっては、複数の著名人を脅迫した疑いなどで、警視庁が捜査している。事情聴取には応じる考えを示した上で、次のように語った。

「可能性として、僕のことを逮捕しようという気持ちが90%以上、警察はあるだろうと。かなりの覚悟をもって(日本に)入らないと叩きつぶされると思っているので、相当今悩んでいます」

帰国するかどうか、今も悩んでいるというガーシー議員。

「自分で雇ったボディーガードを連れて帰ろうと思っている。それくらい正直、命の危機を感じています」

帰国前にトルコ被災地へ

「陳謝」を行う参議院本会議は、8日の午前に開かれることになっている。

「8日の(午前)10時にちゃんと出られるように帰るということです。帰るのであれば。チケットの仮押さえはしています。6月の国会が終わるまではいますよ。せっかく帰国したんですから」

5日からトルコを訪問し、帰国する場合は、そこから日本に向かう予定だと話したガーシー議員。

改めてホテル内の店で取材に応じ…。

「救援物資を持っていって、向こう(トルコ)で炊き出しするなり、何かしようという考えをしている。それが1日、2日でできないのであれば、数日滞在するつもりなので、それで除名されるならしょうがないと」

地震の被災地での活動次第で、帰国が遅れる可能性を示唆。

陳謝が予定される本会議までに帰国するのか。
もし欠席すれば、改めて除名を含めた、重い処分が検討される可能性が浮上する。

(「イット!」3月4日放送)