今、世界中が同時に新型コロナウイルスという敵と闘っている。
アメリカでは人種差別に抗議するデモが全米に拡大、一部が暴徒化した。
世界中で取材を続ける各国のFNN特派員が、世界8ヶ国11都市から最新情報をリポートする。

▼フランス:189,569 人(各国の感染者数6月5日午前8時半現在)

パリの石井です。
規制緩和が段階的に進むフランスでは、6月2日から飲食店が営業を再開し、市民からは、「やっと日常が戻ってきた」などと喜びの声が上がっています。一方、パリなど一部の地域は特別な警戒が必要な地域に指定されているため、屋外に限って営業が許可されています。このため、パリ市は、普段テラス席を持たない店も、簡単な登録だけで歩道などに席を設けられる、特別な措置を行っています。

▼イギリス:283,079人

ロンドン小堀です。
こちらはロンドンで最も歴史のあるフードマーケットです。おいしそうなチーズや、イギリス産の鮮魚などが並んでいます。日常が戻りつつある一方で第2波を防ぐ目的で6月8日以降、イギリスに入国する際には14日間の自主隔離が義務づけられます。もちろん、日本からの入国者も対象で、違反者にはおよそ13万円の罰金が課せられる可能性もあります。

▼トルコ:167,410人

イスタンブール清水です。
人気観光地のガラタ橋に来ています。これまで橋の上で立ち止まることも認められませんでしたが、ご覧のように観光客や釣り人が戻り始めています。
釣り人:
「魚はそこそこいる 1.5キロぐらい釣れたよ」
「きょうは仕事さぼっちゃったけれどこれから頑張らないとね」 
旧市街と新市街を結ぶガラタ橋は2階建てで、1階部分のレストランも営業を再開しました。ボスポラス海峡を往来するフェリーの乗客も増え、徐々に活気が戻っています。

▼タイ:3,101人

バンコクの佐々木です。
タイでは今週からマッサージ店が再開しました。                     
足のマッサージではスタッフ全員がフェイスシールドを着用、お客さん同士の距離が1.5メートル離れるよう椅子が配置されています。また映画館も再開するなど、順調に規制緩和が進んでいますが外国人の入国規制の緩和については今も帰国者の新規感染が相次いでいるため政府は慎重な姿勢です。

▼中国:84,166人

上海の城戸です。
こちらの映画館はまだ1月のポスターが残っていますが、6月になって営業継続を断念しました。感染対策で4ヶ月にわたり営業が禁止され、経営が行き詰まりました。中国政府は5月に、対策をとれば映画館は再開してよいとの意見を出しましたが、制限は緩んでおらず、まだ映画館はほとんど再開していません。学校や劇場、バーも再開したのになぜ映画館はだめかと、映画ファンからは救いを求める声が上がっています

北京の岩佐です。
北京市では6月1日に市民に「文明的な行為」を求める条例が施行されました。公共の場所で裸にならない、という内容もあって「北京ビキニ」と呼ばれる男性がお腹を出して暑さをしのぐ夏の風物詩も姿を消すかもしれません。一方、急きょ盛り込まれたのが
・感染症になったらマスクをする
・隔離や検査に協力する
・くしゃみをするとき手で押さえる
といった項目で「コロナ後の新しいマナー」も定着していきそうです。

▼韓国:11,629人

ソウルの渡邊です。
6月3日に文在寅大統領が国民に向けてSNSにメッセージを上げたのですが、その冒頭にはこう書いてありました。
「一安心だと思ったら、違いました」
韓国政府は5月6日に外出自粛要請を緩和しましたが、その後複数のクラスターが発生。再び不要不急の外出や外食を控えるよう呼びかけましたが、飲食店街には夜な夜な多くのソウル市民が集まっています。一度緩んだ緊張感を元に戻すのが難しいのは、各国共通の課題です。

▼アメリカ:1,872,261人

ロサンゼルスの益野です。およそ2ヵ月半ぶりにラスベガスのカジノが営業を再開しました。
感染対策として、テーブルゲームは一度に遊べる人数が半分に減らされ、それぞれ透明な板で仕切られています。スロットマシンの稼働も一台おきになり、新たに手洗い場も設置されました。
ネバダ州は失業率が全米一となり、さらに抗議デモで警官が撃たれる被害が出ていますが、今日ばかりはカジノ再開でお祭りムードに包まれています。

ワシントンの藤田です。
新型コロナウイルスの感染者が1万人に迫る首都ワシントンでは、黒人男性の暴行死事件への抗議デモが続いています。密集した状態で大声を出したりマスクを着けない人も多く、感染のリスクが懸念されています。専門家は感染の第2波が「確実に来る」と警鐘を鳴らしていますが、
デモによる感染拡大を把握するには2週間かかるとされ、実態がつかめない不安が続いています。

ニューヨーク上野です
経済活動の再開目前に抗議デモの一部が暴徒化し被害が多発しています。有名ブランドの店舗などだけてなく多くの個人商店が被害にあっています。ここはブランド店と個人商店が建ち並ぶエリアなんですが、ご覧のように入り口が壊されたあとが今も生々しく残っています。昼間は平和的な抗議デモも、夜になると若者を中心に過激化しNY市では午後8時以降は夜間外出禁止令が敷かれています。

ロシア:440,538 人

モスクワの関根です。
外出規制の一部が解除され、新しい生活様式が登場しました。こちらの公園には2メートルおきに白線がずらっと引かれ、離れて歩けるようにしています。さらに、散歩や運動は週3回、住宅ごとに認められ、今週はこちらのマンションは月・水・日、あちらは火・木・土、半径2キロ以内なら午前9時から午後9時まで出歩けるようになりました。ただ、チェック態勢は曖昧で、第2波への不安は続いています。

(感染者数はジョンズホプキンズ大学調べ)

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【取材:FNN国際取材部海外特派員班】