今、世界中が同時に新型コロナウイルスという敵と闘っている。
世界中に発令された“緊急事態”
各国の現状は?
各国の国民はこの事態にどう向き合っているのか。
収束の見通しは見えてきたのか。
世界中で取材を続ける各国のFNN特派員が、世界8ヶ国11都市からリポートする。

【第1回4月10日:新型コロナウイルスと闘う世界 “緊急事態”世界11都市の特派員が伝える今
【第2回4月17日:緊張が続く欧州 “最悪を脱した”NY 中国は企業活動再開 世界11都市の特派員が伝える今

世界の感染者数(4月24日13:30現在:ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)

▼タイ:2,839 人

【失業者に食事の配給】
バンコクの佐々木です。タイでは失業者の問題が深刻です。王宮に近いこの場所では毎日、自治体が食事を配っていて、大勢の人が列を成しています。バンコクでは感染拡大を封じ込めるために商業施設などの封鎖に踏み切ってから1ヶ月が経ちます。その結果、新規感染者は連日30人以下に抑えられています。今後、経済回復のために緩和をどのように進めていくかをタイ当局は慎重に検討しています。

▼アメリカ合衆国:869,172 人

【ビーチへの誘惑】
ワシントンの藤田です。アメリカの失業保険申請件数は過去5週間でおよそ2600万件となりました。就業人口の実に17%に迫る勢いです。経済活動の再開を急ぐトランプ大統領は懸念される感染拡大の第二波について「全くないかもしれない」と楽観的な見通しを示しましたが、専門家がその場で打ち消すなど温度差が浮き彫りとなっています。

ロサンゼルスの益野です。現在、気温30度を超えています、暑いです。暑いんですがからっとして非常に気持ちのいい天気です。ロサンゼルスは週末にかけて絶好の行楽日和が続く見込みで、外出禁止でストレスのたまっている人たちが誘惑に耐えられるか懸念されています。当局も非常に危機感を募らせていて「事態を後戻りさせないよう、ビーチなどに行くのを我慢してほしい」と、繰り返し呼び掛けています。

ニューヨーク上野です。22日で外出禁止措置から1ヶ月が過ぎましたが、思わぬところにも影響が出ています。アメリカでは外出が減ったため、車の交通量が大幅にダウン。一方で、危険な運転をするドライバーは急増したことがわかりました。ニューヨークでは交通量が6割減ったものの、3月のスピード違反件数は前の月のほぼ2倍に増加。当局が注意を呼び掛けています。

▼中国:83,884人

【5連休に9000万人が旅行】
北京の岩佐です。経済活動の再開とともに北京名物とも言える渋滞が復活してきました。感染を警戒して地下鉄やバスを避けてマイカー通勤する人も増えているようなんです。こうしたことも背景に実は自動車の販売台数はすでにV字回復しつつあって、日本経済にとってもここ中国の重要性が高まっていきそうです。

上海の城戸です。観光地はこちら外灘のように、まだほとんど人がいないのが現状です。ごらんのように記念撮影をする店の人も暇そうにしています。ただ、感染の収束ムードが強まる中で、中国では来月1日から5連休となります。旅行会社の調査では、この期間におよそ9000万人が国内旅行をすると予測しています。人の大移動が戻る中でまた感染が拡大するのでは、そんな不安の声は少なくありません。

▼イギリス:139,246人

【あのアビーロードは今】
ロンドン小堀です。イギリスは事実上の外出禁止措置がでて、ちょうど1ヶ月です。私がいるのは、ビートルズのアルバムで有名なあのアビーロードの横断歩道なんですが、今は観光客の姿はありません。実はこの横断歩道、観光客がいないこのタイミングで白く塗りなおされました。奇麗になった横断歩道は、感染が終息して、再び観光客であふれかえる日を待っているようです。

▼ロシア:62,773 人

【風邪をひいてもアプリで監視】
モスクワ関根です。モスクワでは毎週のように外出規制が強化されていて。私がいるこの通りにもほとんど人が歩いていません。今週からは、こちらのカメラで許可なしで走っている車を監視し始めただけでなく、ただ風邪を引いただけの人もアプリでの行動監視を義務付けました。
 ロシアでは、この1か月で感染者が一気に6万人以上増えていて、当局はなりふり構わぬ「感染食い止め」策を次々に繰り出しています。

▼トルコ:101,790人

【どうするラマダン】
イスタンブール清水です。トルコの感染者数が、ついに中国を超えました。世界で7番目、中東では最も多くなり、衝撃を持って受け止められています。政府は国産の人工呼吸器を5月末までに5000台生産すると発表し、国民の不安払拭に努めています。24日からはイスラム教の断食月ラマダンが始まり、さらなる感染拡大も懸念されます。

▼フランス:159,460人

【学校再開】
パリの藤田です。政府は今週、外出の原則禁止が解除される来月11日以降の、学校再開に向けた対策案を発表しました。1クラスは最大15人までとし、再開する学年を徐々に増やすなどとしています。しかし、学校の衛生状況が整っていないことなどから、教師や保護者からは「再開は早すぎる」との声も上がっています。

▼韓国:10,708人

【大韓航空が“不渡り”?!】
ソウルの川崎です。一定の感染封じ込めに成功した韓国ですが経済への打撃は深刻です。今週発表された1月から3月のGDPは2008年の金融危機以来のマイナス成長となりました。企業にはとにかく手元の運転資金がなく業界最大手の大韓航空でさえ「不渡りを出しかねない」と指摘されています。政府は大規模な金融支援策をまとめましたが韓国企業の体力が持つかは分かりません。

(FNN海外特派員取材班)