今、世界中が同時に新型コロナウイルスという敵と闘っている。
世界中に発令された“緊急事態”
各国の現状は?
各国の国民はこの事態にどう向き合っているのか。
収束の見通しは見えてきたのか。
世界中で取材を続ける各国のFNN特派員が、世界8ヶ国11都市からリポートする。

世界の感染者数(4月17日13:40現在:ジョンズ・ホプキンズ大学調べ)

▼イギリス:104,148人

ロンドン立石です。先ほど(16日)イギリス政府は外出禁止を少なくとも3週間、延長することを決めました。今週、死者はついに1万人を超えましたがこれにカウントされない死亡例が高齢者施設で多発しているとみられています。政府の科学顧問の一人はイギリスはヨーロッパで最悪のケースになるかもしれないと述べていて緊張した状態が続いています。

▼アメリカ:671,425人

ニューヨーク新庄です。事実上の外出禁止から間もなく1か月。日本では休業要請の対象にならなかった理髪店や美容院も閉まったままです。ニューヨーカーがそんな不便に耐えて外出を控えた効果もあって、ニューヨークのクオモ州知事は、今週「最悪の事態は脱した」と述べました。一方で再び感染を拡大させないよう公共の場所でのマスク着用が新たに義務づけられています。

ワシントンの瀬島です。厳しい外出制限の効果で「最悪の状況は脱した」との見方が出始めたアメリカでは、「いつ、どのように経済活動を再開させるのか」という議論が活発化しています。
早期再開をめざすトランプ大統領に対し、最新の調査では7割の人が「規制が解除されても様子を見る」と回答。第二波のリスクも懸念される中、段階的な措置で「経済」と「安全」が両立するモデルケースを作れるかがポイントとなります。

ロサンゼルスの益野です。外出禁止令が出されてまもなく1ヵ月ですが、さらにもう一ヵ月の延長が決まりました。メジャーリーグなどのイベントも来年まで再開出来ない可能性が出ています。市民の生活も経済も、追い詰められてきていますが、日常を取り戻せるかどうかはこの「ステイホーム」、家に留まることをどれだけ守れるかにかかっています。まだまだ我慢の日々が続きます。

▼中国  :83,753人

北京の木村です。中国政府は今週、新型コロナウイルスの「無症状」感染者数の累計を初めて発表。6700人を超える感染者の存在を明らかにしました。一方、習近平国家主席は新型コロナウイルスに関する情報は、WHO=世界保健機関に随時報告してきたと主張。透明性をアピールすることで、情報を隠ぺいし、世界に感染拡大を招いたという「中国責任論」の払しょくに躍起となっています。

上海の城戸です。企業活動の再開が進む上海では、湖北省などから戻り仕事に復帰する人などを対象にウイルス検査が始まりました。感染がないことを確認し復帰させるためです。無症状感染者による感染の再拡大を防ぎたい中国政府は、武漢など各都市で市民に抗体があるか、感染しているかの大規模な実態調査を始めていて今後の対策に生かす考えです。

▼ロシア :27,938人

モスクワの関根です。モスクワでは今週、乗り物を使った外出に許可証を持つことが義務化され、QRコードがないと地下鉄などに乗れなくなりました。初日の駅では当局のチェックを待つ大行列ができ、『感染の温床だ』との批判を浴びました。ロシアの感染者はおよそ2万5000人と先週から倍増していて、プーチン大統領は『状況は良くない方に向かっている』と危機感を強めています。

▼フランス:147,091人

パリの石井です。マクロン大統領は今週、外出を原則的に禁止する措置を来月11日まで延長することや、観光業や飲食店、子供がいる低所得の家庭などへの支援強化を発表しました。ひとつのメドが見えたことや、晴天が続いていることから、ご覧のように街には人が多く出歩いています。

▼トルコ :74,193人

イスタンブールの清水です。ようやくコートが要らない爽やかな季節になりましたが、先週末には突然、外出禁止令が出され、市民がスーパーに殺到するなど大混乱しました。週末の外出禁止は、今週末と来週末も決まっています。16日現在、感染者の数が世界で9番目に多いトルコ。
政府はマスクの無料配布や新型コロナウイルスの治療の無料化なども決めています。

▼韓国  :10,635人

ソウル熱海です。感染拡大で混乱が深まる世界各国とは対照的に、韓国では今週、国会議員総選挙がトラブルなく平穏に行われました。1日の感染増加は30人以下にまで減少していて、選挙は、感染対策が評価された文在寅政権と与党が圧勝しました。一方、回復後に検査で再び陽性となった人が、韓国では140人を超えました。感染拡大の火種は、まだ残っています。

▼タイ  :2,700人

バンコクの武田です。タイでは今週、1年で最も盛大に祝う旧正月を迎えましたが、3が日も平日となり、例年ここカオサン通りなどで開かれる水かけ祭りも中止されました。ほとんどの店が閉まり、通りは閑散としています。タイの感染者は、ここ数日1日30人前後の増加にとどまっているものの旧正月に人との接触を抑えられたのかどうか、今後の感染者数が気になるところです。

【取材:FNN海外特派員取材班】