“なた男”事件現場の大通駅は今?

札幌市の地下鉄大通駅で4月、なたを持った男が暴れた事件。現場の休憩スペースはどうなっているのでしょうか?

なた男:
ぶっ殺してやっから。おい分かったか

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地下鉄大通駅で刃渡り約20センチのなたを持って暴れ、逮捕された札幌市白石区の無職、石川莉世容疑者(26)。
威力業務妨害と器物損壊の疑いで再逮捕され、5月17日に身柄を検察庁に送られた。

石川容疑者は4月24日、大通駅の休憩スペースで、なたでベンチなどを壊した上、酒瓶を地面に投げつけるなどして、駅の業務を妨害した疑いが持たれている。

休憩スペースの利用者:
びっくりしました。こんなところでそういうことが起きるんだって

休憩スペースの利用者:
休憩スペースが少なくなったから不便

調べに対し石川容疑者は、「この場所でたむろしている人を立ち退かせ、成敗するためにやった」などと供述している。

事件から1カ月ほどが経過したが、休憩スペースでは今でも酒を飲む人がいる状況だ。

札幌市交通局 高速電車部運輸課・加藤正美運輸課長:
お酒を飲んだりする集団が利用するようになって、若い人たちの集団もたむろするようになって、そのあたりからトラブルが増えた

若者のグループをよく知る男性は…

若者のグループをよく知る男性:
(Q:これまで駅員に注意されたことは?)あるよ、何回も。あるけども生意気な言い方で。うちらが言ったって駅員なんてポケットに手つっこんでこうだよ。ふざけている。上から目線だもの

警備費は“1カ月300万円”に

事件を受けて札幌市の交通局は、休憩スペースを閉鎖。毎日午後3時から午前0時ごろまで2人の警備員を配置した。

しかし、警備のための費用が予算を大きく圧迫している。

札幌市交通局 高速電車部運輸課・加藤正美運輸課長:
1カ月300万円を超えている。大変大きな数字。本来であれば警備にかける費用ではなかった。利用者の安全を確保することは大事なので、組織の中で判断した

一方で、利用者からは休憩スペースの再開を求める声も…。

休憩スペースの利用者:
迷惑行為とかやめて、みんなが使える安全な場所にしてほしい

休憩スペースの利用者:
ここでやっぱりくつろいだりする人もいるから、早く(閉鎖を)解除してあげてほしいよね

(北海道文化放送)

北海道文化放送
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