アメリカのFDA=食品医薬品局の有識者委員会は、これまで承認されていなかった「RSウイルス」のワクチンについて60歳以上への接種を推奨しました。

肺炎などを引き起こす「RSウイルス」のワクチンついてはこれまで承認されたものがありませんでしたが、FDAの有識者委員会は28日ファイザー社のワクチンを「60歳以上」の成人への接種について投票を行い、(7対4で)推奨するという結論に達しました。

一部の有識者は「まれにギランバレー症候群を引き起こす可能性がある」として反対していました。

ファイザーによりますと、正式承認は数ヵ月かかるとみられるほか、生後6か月までの赤ちゃんを守るために妊娠中の女性に接種するワクチンも開発中だとしています。

FDAの有識者委員会は1日に「GSK(グラクソ・スミスクライン)」のワクチンについても議論する予定となっていて、RSウイルスの開発競争が進んでいます。