春にも北海道で初めてゾウの赤ちゃんが見られそうだ。札幌市・円山動物園の人気者アジアゾウが妊娠。動物園では出産に備えた準備が続いている。
アジアゾウ「パール」が妊娠
来園者:
キバのない方のゾウが妊娠してるんだって

来園者:
珍しい。初めて見た
来園者:
結婚しているのかな
来園者の注目を集めていたのは、メスのアジアゾウ「パール」だ。
妊娠していて乳房もふくらんでいます。

パールと寄り添っているのはパートナーのシーシュ。
繁殖のため2021年3月から同居を始めた。
その後、妊娠が判明。超音波では赤ちゃんゾウの頭や鼻が確認されている。

これは2022年6月に、名古屋市の動物園で生まれたメスのアジアゾウ「うらら」だ。

アジアゾウは赤ちゃんといえど体重は100キロ以上。一生懸命に歩いている。
円山動物園でのパールの出産は、3月から9月とみられていて、早ければ春にも愛らしい赤ちゃんゾウが見られそうだ。

来園した親子:
ゾウさん好き

来園した親子:
小さいゾウさん生まれるんだって。赤ちゃん見に来る? 」
来園した親子:
見に来る

円山動物園の人気者だったアジアゾウの花子が死んだのは2007年。
その後、動物園にゾウがいない状態が続いていましたが、2018年に現在いる4頭がやってきた。

そのうちの2頭の間に待望の新しい命が宿ったのだ。
ゾウの出産は北海道内で初めてだ。
札幌市円山動物園 坪松 耕太さん:
北海道では子ゾウがいたことがないので、ほとんどが小さなゾウを知らない。楽しみな部分が多いが、同時に出産が近づき緊張感があります

パールは初めての出産だ。
動物園では現在、難産になった場合でもスタッフが安全にサポートできるように足を固定するトレーニングをパールと一緒に行っている。
妊娠ラッシュ!ゴマフアザラシも
そしてこちらでも…

三宅 真人 記者:
お腹がふっくらしているように見えますね。この子のお腹にも赤ちゃんがいるということです
ゴマフアザラシの「マシロ」だ。

マシロも妊娠していることが分かっていて、お腹の中の赤ちゃんの姿も確認されている。
ゴマフアザラシの赤ちゃんといえば愛らしいモフモフの毛。
出産は3月から4月になるとみられている。

新しい命を迎える準備が進む、円山動物園。
私たちもあたたかく見守りたい。