自民党は26日、90回目となる党大会を東京都内のホテルで開き、党総裁の岸田首相は、政策上の課題が山積する中、統一地方選と衆院補選などに向け「国民政党、責任政党としての一致結束」を呼びかけた。

党大会で挨拶した岸田首相は、4月に行われる統一地方選挙について、「地域のどんなに細かな課題も、どんなに小さな声も逃さない、常に地域とともに歩んできた自民党にとって、国民に最も身近なところで行われる統一地方選は、最も大切な選挙だ」と位置付け、「一丸となり、まなじりを決して、必ず勝ち抜こう」と訴えた。
また、千葉・山口など計4選挙区で行われる見通しの衆院の補欠選挙について、「党の先輩・同僚が必死に守り抜いてきた議席だ。何としても、自民党の議席を守り抜いていこう」と呼びかけた。

政策については、「新型コロナ後の経済再生」「エネルギー危機、安定供給と脱炭素の両立」「変化する世界の中での安全保障」「子ども子育て政策」の4つを「先送りできない課題」として挙げた。
岸田首相は、それぞれの課題について、の政府の方針や考え方を具体的に語った上で、「責任政党として正面から挑戦し、愚直に一つ一つ答えを見出すことで、国民の負託に応えていかなければならない」と述べた。

さらに、岸田首相は、「議論を尽くし、知恵を持ち寄り、一旦、決めたら、一致団結して成し遂げる」ことが、自民党の伝統だと強調。
「自民党の強み」として、「老壮青、男性も女性も、多様な人材の力の結集」を挙げ、「国民政党として、責任政党として、一致結束して、この春の戦いを勝ち抜いていく」と誓った。