立憲民主党など野党の参院国対委員長が17日、会談し、国会欠席が続くNHK党のガーシー議員の懲戒を巡り対応を協議した。一部の党からは、議員の身分を失う「除名」処分を求める意見もあがった。

ガーシー議員をめぐっては、処分内容を決める懲罰委員会が21日に開かれることになっていて、処分には「除名」「登院停止」「議場での陳謝」「議場での戒告」の4種類がある。

これに先立ち、参院野党4会派の国会対策の責任者が会談し、ガーシー氏への処分の内容などについて意見交換した。

会談では、野党として足並みを揃えて対応することで一致し、与党の意見も聴いた上で最終的に判断することとした。

一方、会談後、記者団の取材に応じた立憲民主党の斎藤国対委員長は、「『一回で除名もやむなし』ということを申し上げた」と述べ、今回の処分から最も重い「除名」を検討すべきとの意見表明をしたことを明らかにした。

ただ、他の会派からは「懲罰の段階を踏んで、より丁寧にやるべきだ」との慎重な意見もあったという。

現状では「議場での陳謝」が有力視されているが、仮に「除名」の処分が21日の委員会に決まった場合、翌22日の本会議での議決を経て、ガーシー氏が議員の身分を失うことになる。

政治部
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