長期にわたる共産党の志位委員長の体制を批判し「党首公選制」を訴えた党員の除名について、志位委員長は9日、「処分は妥当だった」と述べるとともに、執行部の選出方法を巡っては「ポスト争いとは無縁の党だ」と誇った。

共産党は「事実を歪めて攻撃している」「攻撃のための分派活動」などを理由に、6日、『シン・日本共産党宣言』の著者・松竹伸幸氏を除名している。

松竹氏は、就任から20年以上つづく志位委員長の体制を批判し、党運営の透明化や「党首公選制」を求めていたため、今回の共産党の処分に対しては、他党から「言論の自由を奪っている」との非難もあがっていた。

志位委員長は、9日の会見で除名処分について問われ、「異論を持っているから、それを排除するということをしたわけではない」と説明。

松竹氏の行動について「党内の正式なルールに基づいて表明するという努力を一切しないまま、いきなり外から攻撃した」などとして、「除名は妥当だった」と述べた。

また、松竹氏が求めていた「党首公選制」について、志位委員長は、「党首公選を押しつけるのは、道理がない」と否定し、

党の中央委員会で党首を選出する現在の制度を「派閥や分派を許さず、国民に対し統一的な責任を負う上で合理的」と強調した。

さらに、「共産党は、そもそもポスト争いとは無縁な党だ」と誇った。

政治部
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