鳥取県が、全国の自治体で初めてインターネット上の仮想空間「メタバース」を活用した部署を立ち上げた。世界とつながる新たなフィールドで、鳥取県の魅力を発信する。
鳥取県が「メタバース課」設立 AI機能の「アバター職員」も
鳥取県・平井伸治知事:
鳥取県は、「メタバース」に進出すると腹を決めました

2月2日、東京で開かれたイベントで鳥取県の平井知事が発表したのが、鳥取県「メタバース課」の立ち上げだ。「メタバース」はインターネット上の仮想空間で、専用ソフトがあれば、世界中の誰でも無料で利用することができる。

利用者は、メタバース内で「アバター」と呼ばれる自らの分身を使って他の利用者と交流。この日、平井知事そっくりの「アバター」も公開された。

司会:
平井知事が歩いていますね
鳥取県・平井伸治知事:
あれ私ですか?

県は、この仮想空間「メタバース」を鳥取県のPRに活用しようと、架空の部署「メタバース課」を設立。AI(人工知能)を備えた「アバター職員」を採用し、利用者に鳥取県の魅力を伝える。

鳥取県・平井伸治知事:
八上姫(やかみひめ)、鳥取県メタバース、AIアバター職員に任命する
「メタバース課」の職員に任命されたのは、鳥取ゆかりの神話にちなんだ名前、“八上姫さん”で、AI機能により会話が可能だ。

藤谷裕介記者:
あなたの名前は何ですか?
アバター職員・八上姫さん:
八上姫と申します
藤谷裕介記者:
お~会話できますね~。わたしと付き合ってもらえませんか?

アバター職員・八上姫さん:
申し訳ないが、私はデートに興味がない
藤谷裕介記者:
すみません、断られちゃいました。残念
世界に向けたビジネスチャンス創出なるか
魅力発信のため、メタバース内には、鳥取県にまつわる交流拠点が設けられている。ここでは、「星取県」をきっかけに鳥取県とのコラボが実現した「鉄腕アトム」のカードを展示している。

鳥取砂丘や大山といった県内の観光地が描かれたカードをきっかけに、鳥取県に愛着を持つ人々、いわゆる「関係人口」の増加を目指す。

鳥取県東京本部販路開拓・メディア連携・交流支援チーム 河上一雄さん:
世界中から注目を集めて、鳥取県のことを広く知ってもらえれば
人口最少の鳥取県の「関係人口」創出を狙う新たな一手、「メタバース課」。県は今後、この仮想空間内で県産品の販売を検討していて、世界に向けた新たなビジネスチャンスの創出や、鳥取県のファンづくりのきっかけになればと期待している。
(TSKさんいん中央テレビ)