静岡県で13歳の娘と母親の間でスマホの使い方をめぐり、母親が殺害される事件が起きるなど親子間でも起こりやすいスマホを巡るトラブル。新潟市の小学校で、親子でSNSの使い方について考える講習会が開かれた。

トラブル回避へ 親子で考える“SNS”の使い方

記者リポート:
こちらの小学校では児童だけでなく、保護者も一緒に講習会を受けています。そのテーマは、SNSの使い方についてです

新潟市江南区の亀田東小学校で行われた「親子SNS講習会」。

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新潟市児童相談所こども相談課 小野郁夫 課長補佐:
インターネットの世界では丁寧な言葉を使って正確にやっていかないと、いつ被害に遭うのか分からないというのが、今の状態

近年では、若い年代でのスマートフォンやSNSをめぐるトラブルが増えていて、静岡県では1月16日に13歳の娘と母親の間でスマホの使い方をめぐり、母親が殺害される事件も起きている。

こうしたなか、この日の講習会では、SNSをきっかけに13歳未満の子どもが事件に巻き込まれた事案やSNSで写真を投稿することで自宅などが特定される危険性などを紹介。

トラブルをうまく避け、ネットに依存しないためのSNSなどに関するルールを実際に親子で検討した。

児童:
個人情報を載せない・悪口を書かない

保護者:
はい、大事です

児童:
僕たちの班が考えたルールは「課金しない」こと。課金によってハマってしまい、依存症などになるから

子どもたちが考えたSNSのルール
子どもたちが考えたSNSのルール

ルール作りで重要なのは「子ども自身で決めること」

このルールをつくるうえでは、家庭での親の姿も大切なほか、親子で話し合いをして、子どもに決めさせることが重要だという。

新潟市児童相談所こども相談課 小野郁夫 課長補佐:
上から押しつけられたルールは、なかなか守れないので、自分たちで危険を知ったうえで、「自分はここを工夫していきたい」というところから広がっていくのが一番いい

講習会に参加した親子からは…

児童:
SNSでは悪い人がたくさんいると知ったので、ルールを守りながら利用してきたい

保護者:
やたらと、自分のことを出さないでほしい

保護者:
SNSを使っているのは娘なので、とても危険・怖いところがある。「危険なんだよ」と教えてもらう機会があったので、ぜひ私も聞きたいなと。家庭で教育するのにも、ためになると思って

SNSと上手に付き合っていくためにも、その怖さを知り、対策をしっかりととっていくことが大切になってきている。

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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