赤いシャツに、真っ赤な口紅をつけた女。鳥取県の連続不審死事件で死刑が確定していた、上田美由紀死刑囚(49)だ。
事件が起きたのは、14年前の2009年。
当時スナックの従業員だった上田死刑囚は、知り合いの男性2人に睡眠導入剤を飲ませ、おぼれさせ、死亡させたとして、強盗殺人などの罪に問われた。
動機は、借金の返済などを免れるため。
2017年に死刑が確定し、広島拘置所に収容された。
上田死刑囚、謝罪せぬまま死亡… 遺族「償ったという気にはなれない」
しかし2023年1月14日、異変が起きた。
夕方、独居房にいた上田死刑囚が、食事中に意識を失った。その後病院で、死亡が確認されたのだ。死因は、食べ物を詰まらせたことによる窒息。拘置所によると、自殺ではないという。
予想外の事態を受け、被害者の1人・圓山(まるやま)秀樹さんの長男が、電話取材に応じた。
圓山秀樹さんの長男・弘幸さん:
やっと終わったというのは…、ちょっと手を合わせてみようかなと思っている。
まあちょっと、死に方があっけないというか、やっぱり(上田死刑囚が)償ったという気にはなれませんね。
法廷では、黙秘や、一貫して無罪を主張してきた上田死刑囚。最後まで、被害者への謝罪や反省の言葉はなかった。
(「イット!」1月17日放送より)