日本時間11日、ゴールデングローブ賞の授賞式が行われました。
見事、最優秀主題歌賞を受賞したのは、インド映画「RRR(アールアールアール)」の楽曲「ナートゥ・ナートゥ」
この部門での受賞は、インド映画史上初の快挙となりました。

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公開から3カ月たった今もなお、日本各地の劇場を満席にしている映画「RRR」。
舞台は1920年、イギリス植民地時代のインド。
イギリス軍にさらわれた村の少女を救うために立ち上がるビームと、大義のためイギリス政府の警察官となるラーマ。敵対する立場の2人が互いの素性を知らぬまま、運命に導かれて出会い、唯一無二の親友に。彼らが選ぶのは、友情か、使命か…。

2022年、インド映画としての世界興行収入1位を獲得し、日本でも歴代インド映画の中で最大のヒット作品となっている今作。
公開から3カ月、その人気ぶりから新たに上映する映画館や復活上映も増え、「#追いRRR」現象も起きています。

映画ファンが熱狂「RRR」の魅力とは?

なぜ今、インド映画「RRR」が人々の心をわしづかみにしているのでしょうか?

【ヒットの秘密①「ナートゥ・ダンス」】
インド映画の象徴とも言える「ダンス」。
その中でも「RRR」で注目したいのが、シンクロ率100%の、まるで早送りしているかのような超高速ダンスです。

「“ナートゥ”をご存知か?」

ファンの間で、そんな作中セリフがはやるほど人気の「ナートゥ・ダンス」。
撮影の際、監督の理想とするダンスシーンを完璧に踊れるまで、 数日間かけて繰り返し同じシーンを撮影したといいます。ビーム役のNTR Jr.さんは、「足が折れるかと思った」とその過酷さを語りました。

そのかいあってか、特徴的な足の動き、さらに、中毒性のある曲調で、SNSでは「踊ってみた動画」が拡散。

さらに、声出しOKの応援上映では、ダンスシーンが始まると、ペンライトやタンバリンに黄色い声援が飛び交い、まるでコンサート会場のような盛り上がりに。

「RRR」の人気の理由は、それだけではありません。

【ヒットの秘密②「人間離れしたアクションシーン」】
3時間という上映時間を感じさせない、想像を超えた“ド派手すぎるアクションシーン”も人気のひとつです。
主人公2人の、かつてないバディアクションが、「気がついたらエンディングでした」と言わしめるほど観客を魅了します。
人間離れしたアクションシーンの数々は、ほとんどのシーンを、スタントなしで俳優本人たちが演じたというので驚きです。

インド映画史上最高製作費、約97億円の超大作「RRR」。
まだまだ快進撃は止まりません。

(めざまし8 1月12日放送)