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長崎県の空に、異変が起きた。
たくさんの黒い影が、空を埋め尽くすように動いている。

撮影された映像で、カメラがズームすると…羽があるのが確認できる。鳥の大群だ。

羽音が「ヘリコプターかと…」 2カ所で撮られた鳥の大群 奇妙な共通点

諫早市で1月4日、朝7時ごろに現れたほか、2022年の12月25日には、長与町でテレビ長崎のスタッフも遭遇。

その光景に思わず、「えー!」と驚きの声を上げたスタッフ。その時、ものすごい羽音がしたと振り返る。

撮影した テレビ長崎スタッフ:
ヘリコプターの音だと思った
んですよ。バララララみたいな。

一方で、この諫早市と長与町で撮影された2つの映像には、共通する不思議な点があった。

撮影したテレビ長崎スタッフ:
鳴き声は全く聞こえてなくて。

これだけの鳥がいるのに、“鳴き声”がほとんど聞こえなかったというのだ。

専門家に鳥の正体を調べてもらったところ、この“鳴き声が聞こえない”ことが手がかりとなった。

鳥の生態に詳しい 東京大学・樋口広芳 名誉教授:
トモエガモというカモだということがわかりました。トモエガモっていうと、そんなガーガーと大きな声で鳴く鳥ではないので。

トモエガモは、渡り鳥。元々は朝鮮半島などで冬を越していたが、ここ最近は日本まで来るようになったという。

鳥の生態に詳しい 東京大学・樋口広芳 名誉教授:
この冬、地元の人でもびっくりするくらいの数が来ている。(地元の方の推定で)ざっと10万羽くらいいるんじゃないかという話です。

トモエガモは、3月ごろには北に向けて飛び立つということだ。

(「イット!」2023年1月9日放送より)

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