帝国データバンクによると、今年1月から4月までに値上げを予定している食品は、去年12月末時点で7390品目と、去年の同じ時期より60%増えた。
なかでも2月の値上げは4283品目にのぼり、去年以降で2番目に多くなる見通し。
品目別では、かまぼこや冷凍食品などの加工食品が今年の値上げ全体の半数以上を占め(3897品目)、輸入ワインなどの酒類・飲料(1446品目)、ドレッシングや醤油などの調味料(1417品目)と続く。
帝国データバンクは、エネルギー価格や円相場などコスト上昇のスピードは緩やかな減速の兆しもある一方、消費者に近い製品・業種ほど価格転嫁が十分に進んでおらず、今年もしばらくは値上げの動きが続くとしている。
また、今年の傾向として、気軽に購入できる店頭価格を維持するため、「1個減らす」など内容量を減らす「実質値上げ」のケースが増えていると分析。
「消費者目線では前年以上に『目に見える形』でのインフレを実感する年になりそうだ」と指摘している。