看護師が患者に対し殴ったり蹴ったりするなどの暴力を振るっていた、静岡・沼津市の病院「ふれあい沼津ホスピタル」。
以前この病院に入院していた女性から、新たな証言を得た。

新証言「怒鳴りつけて、私の首根っこを…」

先ほど、以前この病院に入院していた女性がFNNの取材に応じ、この看護師による暴力について語った。

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入院経験のある女性:
ぶっちゃけて言うと“ドS“、俺さま的な感じの性格で。怒られたり、それで結構ダメージを、精神的にダメージを食らったりしてました。

この50代の男性看護師は、9月15日と28日に男性患者に殴る蹴るなどの暴行を加えていた。

FNNの直撃に何度も暴力をふるったことを認めている。

――何回ぐらい暴力行為を働いた?
暴行を行った50代看護師:

まあ、10回くらいかなって感覚があります。
…申し訳ない。今までしたことに関しては許していただきたい。そう言わざる…そうしかないと思います。

一方、22日にインタビューに答えた女性は、約5年前に入院していたときにも、この看護師から暴力を振るわれたと証言した。

入院経験のある女性:
どうしても眠れなくて、もう夜の12時を過ぎた頃ですよね。見回りにやってきて、「俺は60人患者を診ているんだから、さっさと寝ろ」って言って怒鳴りつけて、私の首根っこをつかんで、こうやって布団の上に叩きつけたんです、うつぶせに。
それが一番ショックで、みじめな思いをしました。

一方、病院は21日会見を開き、暴行の事実を認め謝罪した。

“2人目”の看護師を直撃

この会見の中で病院は、映像に映っている看護師とは別の看護師による暴力も認めた。

関係者によると、2人の患者が机を挟んで小競り合いとなり、そこに40代の看護師が現れ、机をひっくり返したと言う。

患者は転倒し、左手にけがをした。

「イット!」は21日、この看護師を直撃した。

40代看護師:
私は暴力行為、暴行行為をしたことはありません。

看護師は暴行を否定し、その時の状況をこう説明した。

40代看護師:
一人の車いすの方がテーブルに車いすを押し付ける形になっていて、「痛い、やめてくれ」と、私が止めに入った形。
テーブルをまず自分で押さえて、結構力がある方だったので、ふんばっている状態のまま車椅子ごと後ろに倒れてしまった。
ぼくはやるべきことをやった。ただ、その段階で過ちがあって、相手にケガをさせてしまった

机が倒れたのは、わざとではないと話したが、けがをさせた責任を取り自主退職したという。

病院側は入院患者の家族に対し、一連の暴行についての説明を来週行うとする手紙を送った。
一方、警察も暴行の実態解明に向けて捜査を進めている。

(「イット!」12月22日放送より)