育成入団から12年。ホークス史上6人目となるメジャーリーグ挑戦の千賀滉大投手(29)。日本時間12月20日に行われたニューヨーク・メッツの入団会見を前に、テレビ西日本のカメラだけに心境を語った。
「戦いたい気持ちの一心で」
千賀滉大投手:
自由の女神ありますよ、そこに。(メジャーで活躍する上でのこだわりは)別に何もないですよ、本当に。自分には、これがあるから活躍できそうとか、自分というものが正直あまりなくて、必要なことはここで活躍するためにどう考えるか。自分を持つことが大事なのかなということに、疑問を持っている自分がいるので

メッツ入団会見を前に、心境を語ってくれた千賀投手。
千賀滉大投手:
ここで活躍することを考えて5年間、生きてきた人間としては、いままでの自分に対して肯定的でも否定的でもない。常にいろんなことをやりながら挑戦してきたので、何色にも染まる準備はできている

チームの大黒柱として、7年連続2ケタ勝利。言わずと知れたホークスのエース、千賀滉大投手。長年の夢が実を結び、ニューヨーク・メッツとの5年総額102億円という大型契約を勝ち取った。

千賀滉大投手:
待っている間は別に焦ることもなく、ただ練習をしていた。(メッツ入団の決め手は)一番僕をとる上で、気持ちの面で伝わってきた

すでにアメリカに渡り、トレーニングに励んでいる千賀投手。メジャーリーグという大舞台で戦う覚悟はできているようだ。

千賀滉大投手:
これからは逃げ場のない、嘘偽りのない自分の目指してきた舞台にやっと立てるので、そこに対して自分が全力でぶつかっていく姿が本当の千賀滉大。ジョークも、思いついたら、たくさん言うし、表情もすぐに出すし、硬い顔で野球をするのは僕のキャラではないけど、周りの目を気にしたりするのではなくて、ここで戦いたい気持ちの一心で戦える舞台なので、そこを見てもらいたい
入団会見で現地メディアの質問に回答
そして迎えた入団会見当日。千賀投手は、興奮した様子でホテルを出発した。移動中の車内では英語の勉強を続ける。

千賀滉大投手:
車の中で、ずっと英語の勉強です。全然、緊張しない。いまでも、していない。英語が不安なだけ

メッツの本拠地・シティフィールドに到着。いよいよ入団会見に臨む。

千賀滉大投手:
レッツ・ゴー・メッツ!サンキュー。アメリカに行けることに興奮しました。いまも幸せな気持ちでいっぱいです。(メッツの監督の印象は)最初は少し顔が怖いと思ったけど、話してみたらめちゃくちゃ明るく出迎えてくれた。いきなりジョークを言ってくれたり、すごい話しやすかった印象です
5年総額、約102億円の大型契約を結び、育成出身初のメジャーリーガーとなった千賀投手は、強力ローテの一角として期待されている。

背番号の34番は、ホークス時代につけていた21番と41番が空いてないということで、自分の背番号は何番がいいか、ツイッターでフォロワーに呼びかけ決めた番号だ。

早速、現地メディアからの質問が飛び交う。
千賀滉大投手:
とにかくここで野球をやるために長い間、日本で野球をしてきた。とにかくここでやるってことに幸せを感じている人間なので、野球を楽しくファンの方に「あいつ野球を楽しんでいるな」と思ってもらえるような選手で、そして成績も出して歓迎されるような選手になりたいと思います

夢のスタートラインに着いた千賀滉大投手。背番号34は新天地でいま羽ばたく。
(テレビ西日本)