福岡市の海の中道大橋で幼い3人の命が奪われた飲酒運転事故から、まもなく19年になります。

飲酒運転の怖さとは何なのか、体験会が開かれました。

福岡県小郡市の自動車学校に集まったのは、地域のボランティアや日本語学校の留学生など約70人。

目的は、飲酒運転を直に見ることです。

今回は、日々生徒の運転指導を行う教習指導員が事前にお酒を飲んで車を運転します。

指導員歴30年のベテラン、中野指導員は約2時間の飲酒で呼気中のアルコールが0.53ミリグラムと酒気帯び運転の基準値を大きく上回り、免許取り消しになる数値まで上がりました。

まずは自転車で板の上を進んでみると、すぐにバランスを崩し、板から落ちてしましました。

続いては、車の運転です。

Q.すでに運転する恐怖は?
◆飲酒運転を体験する中野指導員
「いや…普通じゃないですもんね」

最初に、スラロームを進みます。

その後、カラーコーンに接触。

次は、直線からのコーナーリングですが…。

カラーコーンを倒し、中央線上をはみ出る勢いで走っていき、まさに恐怖を感じる運転でした。

プロが感じた飲酒運転の怖さとは…。

◆飲酒運転を体験 中野指導員
「ホームのコースなので全然いけると正直思っていた。身体的な部分とメンタル的な部分のギャップが激しかった」

今年の県内の飲酒運転による検挙数は6月末までで1486件と去年の同じ時期より700件以上も増加しています。

◆小郡警察署 交通課 永島聡 課長
「飲酒運転の撲滅機運を高めるとともに、検挙についても徹底的に行い、広報と検挙の両輪でなんとか飲酒運転を撲滅したい」

テレビ西日本
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