大雪から一夜明けても、降り続く雪。新潟の国道では車の立ち往生が続き、停電した地域では暖房なしの生活を余儀なくされている。
記録的な大雪に見舞われている新潟県。柏崎市の国道8号で、22kmにわたる立ち往生が発生してから30時間を超えた。

30時間立ち往生するドライバー:
30時間ぐらいずっとここにいますね。たまたま車に入ってた毛布とスキーウェア。これを着て過ごしていました。寒かったです、本当に。

大雪から一夜明けてもしんしんと降り続く雪。迂回路がない国道には、多くの車が取り残されていた。

ガソリンの入った携行缶を手に歩く人の姿も。この男性は車が立ち往生してから17時間経ち、近くのガソリンスタンドまで燃料を買いに行ったという。

17時間立ち往生するドライバー:
もう油が0に近くなったので(ガソリンを)今買いに行ってきました。油もいっぱい入れてきたんですよ。でも雪道を走ると燃料を食うんだね。
国道沿いのコンビニからは食料が消える
さらに国道では、こんな姿も…
手に袋のようなものを持ち、止まった車の間を歩く人たち。動かなくなった車から降りたドライバーらが、近くのコンビニなどに食料の買い出しに出掛けていた。

16時間立ち往生するドライバー:
パンがあったので、パンを2つとお菓子を少々。とりあえず非常食も持ってきてたんですけど、やっぱり足りなくなってきたので。

買い出しのため、多くの人が国道沿いのコンビニを訪れたのか。大雪の影響で商品が届いていないことも重なり、弁当やパンといった売り場からは商品が消えていた。

除雪車も立ち往生…佐渡市は停電で暖房器具なしの生活に
立ち往生の影響で、高速道路のIC付近でも車が動かなくなっていた。
中之島見附ICの出口まで500mというところでは、除雪車が止まっている光景も。この立ち往生に巻き込まれたものとみられる。

街のいたる所で立ち往生が起こるなど、交通がマヒした新潟県内。
国道8号線では、自衛隊による手作業での除雪も行われた。県は自衛隊に災害派遣を要請。除雪作業や立ち往生するドライバーに物資の配布などに当たっている。

一方、佐渡市では雪の重みで倒れた木が電線に接触するなどし、一時、全世帯の4分の1の5100戸が停電。住民は極寒の中、暖房器具なしでの生活を余儀なくされている。

佐渡市民:
こういうの(カイロ)で暖を取るしか。今は電気がこないもんだから。今夜は早めに暗くなるから、早めに布団に入って寝なさいと。(近所の人には)そういうふうに言っておきました。

東北電力管内では、現在も約1万8000戸が停電している。(20日午後4時半現在)
福島では住民が孤立状態に
新潟県との県境、福島・西会津町では住民が孤立状態となる事態に陥った。
西会津町の林道では、倒れた木が電線に引っ掛かり道をふさいでしまう状況に。この林道の先にある集落では、一時、3世帯5人が孤立状態となった。

懸命な倒木の撤去作業が続けられ、20日昼ごろに孤立状態は解消された。
これから再び、寒い夜を迎えるドライバーたち。

一時、800台を超える車が立ち往生した国道8号などでの除雪作業は、今も続いている。
(「イット!」12月20日放送より)