気が付けばもう「師走」。今年ももう終わりだ。忘年会に対する街の意識を取材した
早めで、お得なキャンペーンも
大阪、淀屋橋の居酒屋「ミライザカ」では、忘年会シーズンに合わせて「早得キャンペーン」を展開中。

ミライザカ淀屋橋店 崎野祐樹さん:
前日までのご予約で、フライドポテトの食べ放題をつけられたり、枝豆・シューアイスの食べ放題をつけられたり、3種類の中から選んでいただけるコースをご用意しています

お得なサービスを実施している店もある中、今年の傾向を街の酒卸店に聞いてみると、
伊吹屋 小牟礼隆之専務:
皆さん11月にやったんです。前倒しで。10人以上の大規模忘年会。規制かかりそう、プラス感染者数が増えそうという状況だったんで、早めに早めにということ。今は個別宴会に変わっています。4~5人ぐらいの

ホットペッパーグルメの調査では、全国の飲食店の12月の予約では、1組当たりの人数4人以下の割合が、コロナ前の30パーセントから今年58パーセントと、大幅に増えている。

実際に大阪の焼き肉店では、大人数の予約が少なくなったと言います。

純ソウル料理梅田明月館 高山大基さん:
見てもらうと分かる通り10人未満ばっかりです。去年、おととしできなかったみたいなんで、10名以上(で宴会をすること)はアレ(控えている様子)なんで、少人数でやっているみたいですね。12月は宴会場とか使ってほしいですけど、まあまだ仕方ないですよね
早めの忘年会をしていた人は、 「全社の忘年会(の予定)はあったんですけど、コロナ第8波が気になるということで、急遽オンラインになって。したい人は自己責任で個別にやればいい方針に、おととい切り替えた」

「開催したいか、したくないか」
大阪の街で、職場での忘年会を開催したいか、したくないか聞いてみると、

開催したい派:
やります。楽しみです。1年の終わりじゃないですけど、最後みんなでお疲れさまでしたと乾杯したいと思う
開催したい派:
私まだ入社2年目なんで、会社の大きな忘年会に参加したことないので参加してみたい。会社の人とか仕事の会話しかしたことなくて。もっと友達になりたいというか
一方こんな意見も…
開催したくない派:
今はやめといたほうがいいかなという感じですかね。コロナが心配だから
開催したくない派:
もともとは普通にやっていたけど、コロナの影響もあって、少人数で。もともと半強制みたいな感じやったんで、本当の仲いい人だけでやるほうが楽しい

「職場の忘年会」存在意義に変化
師走になり忘年会シーズンに突入した。今年は11月に忘年会のピークが来ているお店もあるとのこと。コロナ禍のここ数年、忘年会に変化が出てきているようだ。特に職場で忘年会をどうするか、それぞれの会社さんで悩んでいるみたいだ。

「職場の忘年会を開催するか」Job総研が調べたところ、
・コロナ禍前の2018年 忘年会を開催すると回答したのは74%
・コロナ禍となって、おととし2020年11%、去年2021年19%
・そして今年、忘年会を開催する予定の方は31%
コロナ禍前と比べるとまだまだ低いのですが、おととしと比べると約3倍に伸びている。

「やっぱり締め」「必要性感じない」
おのおのの考え方ですが、 開催したい人の意見は、 「やっぱり“1年の締め”でやりたい!」「ワクチンを接種したので感染は気にしない」 一方、開催したくない人は、「集団感染したら、新年から仕事が進まない」「強制の雰囲気がイヤ。特に必要性を感じない」

「本当は行きたくない」と言えるように
賛否の声について調査をしたJob総研によると、職場の忘年会について「伝統文化だったが、コロナで存在価値が薄れている」という見解が示されている。今まで言えなかった「本当は行きたくないんです」と言えるようになったといえそうだ。
(関西テレビ「報道ランナー」12月6日放送)