サッカーFIFAワールドカップでの活躍に期待がかかる元サガン鳥栖の鎌田大地選手。サガン鳥栖時代に鎌田選手の“海外への夢”を実現しようと、英会話を指導した佐賀県鳥栖市の夫婦を取材した。

サガン時代の鎌田「英語を習いたい」

橋爪和泉記者:
サガン鳥栖の練習場、北部グラウンドから5分ほど歩いた英会話教室に、鎌田選手は、ほぼ毎日通っていました

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鳥栖市弥生が丘にある英会話教室「Hello Tilly 英会話」は、アメリカ出身のシェルトン ケーシーさんと、地元・鳥栖市出身の千絵さん夫妻が営んでいる。鎌田選手の指導が始まったのは、5年ほど前の2017年のことだった。

シェルトン 千絵さん:
急に鎌田大地君から直接電話いただきまして、「英語を習いたい」、「語学準備をしたい」と

突然の連絡からレッスンがスタート。ケーシーさんは、海外チームのスタッフや選手と会話できるよう、サッカー用語や体の部位を中心に指導した。

シェルトン ケーシーさん:
けがをしたらちゃんと説明しないといけない。どこが痛いとか、体の部位「Head」「Shoulder」「Knees」「Toes」とか。学生の時にあまり勉強を頑張らなかったらしいけど、彼は賢い、本当に賢いですよ。簡単に説明していって、彼が早く覚えるからね

当時から海外への“夢”を…

半年間、ほぼ毎日通い、1日約1時間のレッスンで英会話を上達させた鎌田選手は、当時から海外への“夢”を口にしていた。

シェルトン ケーシーさん:
「海外に行きたい!行きます」と言った。「All right! じゃあやってみよう」と。夢が本当のことになるよう頑張ろうと。彼は特別に頑張った

もうひとつ、鎌田選手を支えたものがある。

シェルトン 千絵さん:
カレーはとにかく好きみたいで、「毎日でも」と言っていました(笑)

英会話教室のあとに必ずふるまっていたという千絵さんの料理。鎌田選手が特に好きだったのは、ルーを使わず作る辛さ控えめのカレーだ。

シェルトン 千絵さん:
緊張しましたね…「何を出そう」と。アスリート向けのメニューをネットで探しました(笑)

鎌田選手が教室に通い始めてから半年後の2017年6月、ドイツ・1部リーグフランクフルトへ移籍が決まった。
ドイツに行ったあとも、シェルトン夫妻は鎌田選手の結婚式に参加したり、帰省のたびに会ったりして、今も家族ぐるみの仲だという。

ーー鎌田選手はどんな人?

シェルトン ケーシーさん:
動機(モチベーション)がある、優しい、頭いい、面白い性格

シェルトン 千絵さん:
大地君の活躍を聞いて、自分たちも夢を見させてもらっているというのはあるよね

シェルトン夫妻:
がんばれ!大地!

鎌田選手を応援するシェルトン夫妻
鎌田選手を応援するシェルトン夫妻

(サガテレビ)

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