“東洋のデトロイト”と言われるタイの首都・バンコク近郊で、12月1日、自動車ショーが開幕。中国メーカーによる、新型EVの披露が相次いだ。

日本からもトヨタ自動車をはじめ、各メーカーがそろって出展するなど、世界中から注目の車が集まっているが、目立つのがEV=電気自動車だ。 

ドイツの高級車メーカー・アウディが、「トゥクトゥク」のEVを開発
ドイツの高級車メーカー・アウディが、「トゥクトゥク」のEVを開発
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アウディは、タイでもおなじみの「トゥクトゥク」のEVを披露。後部に電気モーターが付いていて、 一回の充電で150キロ走ることができるという。

そんな中、特に際立っていたのは…

日本メーカーのブースの横で大きなブースを構える、中国メーカー。中国メーカーは、EVで世界的に攻勢をかけている。

大手の「BYD」は2022年8月、タイの乗用車市場への進出を発表。

また、東南アジアで「MG」ブランドを展開する上海汽車集団(しゃんはいきしゃしゅうだん)は、新作のEVを発表。2023年はじめにタイで納車できる体制を整える。

タイは「東洋のデトロイト」とも呼ばれる、東南アジア最大の自動車産業国。
政府もEVの世界的な生産拠点となることを目指している。2022年8月には、EVなどの事業者に、価格に応じて1台あたり最大約60万円の補助金を支給する法案を承認。さらにEVの購入者に対して税金の引き下げを行うなど、優遇措置をとって、EV普及の後押しをしている。

水素エンジンを進めるトヨタ
水素エンジンを進めるトヨタ

EV・ハイブリッド・そしてトヨタが進める水素エンジンなど、新エネルギー車の市場をめぐって、各メーカーの主導権争いはさらに加速しそうだ。

(「Live News α」2022年12月1日放送分より)

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