閉園後の保育園に集まる保護者たち。保育士が1歳児に対して虐待をしていた問題で、11月30日の夜、2回目の説明会が開かれた。

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問題の保育士たちは姿見せず…

保護者:
(当該クラスの)親も、朝のニュースで虐待があったことを初めて知ったと。今まで野放しになっていたってことですよね

問題が発覚したのは、静岡・裾野市にある「さくら保育園」。女性保育士3人が、複数の1歳児に対し虐待行為を繰り返していた。

これまでに市が公表したのは、少なくとも15の虐待行為。
「ブスなどと暴言を吐く」「頭をバインダーでたたく」「園児にカッターナイフを見せ脅す」さらには「園児の足をつかんで宙づりにする」などといったものまで。

非公開で行われた2度目の説明会には、3歳~5歳のクラスの保護者を中心に約30人が出席。

保護者:
(保護者や園児に)今回、事を起こした3人がきちんと自分の口から謝罪をするということ、やった先生本人が謝るべきだと思う

保育園:
お気持ちは本当に分かります。でも、責任は園にありますので

29日の説明会に続いて、30日も問題の保育士は姿を見せなかった。

保護者から怒りの声 全職員に“口止め誓約書”も

自分の子どもが虐待に遭った可能性がある保護者は、怒りをあらわにしている。

“虐待”のあったクラスの保護者:
その時期、(子どもの)ほっぺが青かったんだよね。アザみたいなのがあった。(虐待をした3人に)直接謝ってもらいたい。

また、30日の裾野市の会見では、一連の虐待行為を口外しないよう、保育園側がすべての職員に誓約書の提出を求めていたことも明らかになった。

これに対し、園側は昨夜の説明会で「今回の問題を対象にしたものではない」と否定したという。

裾野市は今後、静岡県と合同で保育園に対し、重大な事故などが発生した場合に行う特別監査を実施する方向で調整している。

(「イット!」12月1日放送分より)