北海道北見市にある北見中央病院が経営悪化を理由に事業を停止したことをめぐり、患者やその家族の間で混乱が広がっている。
病院が突然“事業停止”…広がる混乱
北見市にある北見中央病院の玄関には白いパーティションが立てられ、ドアは完全に閉まっていた。そして、外来の患者の受け入れを停止するという内容のお知らせがあった。
この記事の画像(6枚)9月30日、突然、外来患者の受付を停止した北見中央病院。
10月3日朝も患者が今後の診療の相談に訪れていたほか、転院の手続きのために来た入院患者の家族の姿もあった。
「どうしよう…。もうちょっと前に教えていただければ良かったです。まだ治っていないからどうしようかなと」(患者の家族)
「困っている、新しい病院探すにしても困るよね」(通院患者)
「足の調子が悪くて2カ月に1回通っていた。きのうニュースで見てびっくりした。すごくいい先生でした。仕方ない」(通院患者)
内科や外科、整形外科など7つの診療科を持ち、常勤医2人と複数の非常勤医が1日に外来患者90人を診察してきた。
コロナ禍の患者減少・医師不足で経営悪化
取材に対し病院の関係者は「慢性的な医師不足に加え、コロナ禍による患者の減少で経営が続けられなくなった」としている。
10月16日まで、患者が別の医療機関の診療を受ける際に必要な書類の提供を行っている。
また入院患者10人については転院の手続きを進めていて、完了次第、釧路地裁北見支部へ破産手続き開始の申し立てを行う方針だ。
(北海道文化放送)