横山ルリカの「得するウォッチング」、今回は「リユース家電」です。
家電製品が格安で買えるだけではない、人気の裏側を取材してきました。
大注目の“リユース家電” やはり価格も大きな魅力
「めざまし8」と横山ルリカ キャスターが訪れたのは、ヤマダアウトレット池袋店です。
展示品や型落ちの未使用品を、新製品の7割から5割の価格で販売するアウトレット店ですが、その中に、ビックリな商品を発見しました。
似たタイプの冷蔵庫が並ぶ中、ひとつだけ他と比べて“半分以下”のお値段のものが。周りには23万、24万円…の値札が貼られる中、この冷蔵庫は10万2080円です。
そのわけは「リユース家電」。
「リユース家電」とは、ヤマダデンキが客から買い取りした商品を、中古品として販売している“再生商品”です。7年前に販売を始め、今、人気を集めています。
店でウォッチングを開始すると、さっそくお客さんが現れました。
男女2人が見ているのは、リユース品の冷蔵庫。
2014年製ではありますが、2021年製の未使用品（8万7780円）と比べると、魅力的なお値段（4万2680円）です。
現在は1人暮らし用の冷蔵庫を使用しているものの、同棲を始めたため、大きいものがほしいといいます。性能などを気にしながら、2人はもう少し考える様子です。
一方別の男性客は、ドラム式の洗濯機を購入しました。
男性客：
10月から単身赴任で東京に来て、普通の縦型の洗濯機で我慢しようかなと思ってたけど、リユースのこれくらいの値段だったら使えるかなと思って。
ドラム式洗濯乾燥機は、新製品だと30万円近く。型落ちの未使用品でも14万円から20万円です。しかし、それがリユースなら、約8万円で購入することが可能です。
もちろん中には、リユースに抵抗があり、型落ちの未使用品を求める声もありました。
“中古”のイメージを一新させる「リユース生産工場」最後は手作業で仕上げ
売り上げを伸ばしている、ヤマダデンキのリユース家電。2022年3月期は、約8万台売れました。
人気の理由のひとつには、ただ“中古品”を売るのではなく、専用の工場で新品同様に蘇らせているという点があるといいます。
早速、横山キャスターは、ヤマダ東日本リユースセンター群馬工場（群馬・藤岡市）を訪れました。
まずは、その工場の大きさに驚きます。
工場には毎日、全国各地の家庭などから買い取られた約500台もの洗濯機や冷蔵庫が集められます。集められた家電は、従業員が1台ずつ型式・年式など登録していきます。
工場は2階建てになっており、1階は洗濯機、2階は冷蔵庫を生産する工場になっています。
まずは洗濯機。
正常に動くか、1台につき30分かけて点検します。
洗濯機は、給水ホース、排水ホースをつなぎ、電源を入れて、洗濯・すすぎ・脱水・乾燥などの動作に問題ないかを確認。
カビや皮脂がこびりついた洗濯槽は、自動高圧洗浄マシンで、汚れを取ります。わずか3分で真っ白に。
残りは、人の手による丹念な作業。各パーツに分解し、「汚れ」という「汚れ」を落としていきます。
洗浄が終わると、組み立て直して再び動作確認。
各メーカー・各機種のあらゆるパーツをストックしているので、傷んでいる部品は交換できるようになっています。
最終チェックに通ると、ようやくリユース家電として出荷。全行程を終えるまで、最短でも3日を要します。
続いては、冷蔵庫のフロアへ案内してもらいました。
冷蔵庫も、部品をすべて取り外し、自動洗浄機ですべて消毒しながら汚れを落としていきます。こちらも、最後はやはり“手作業”。
組み立て直せば新品同様、ピカピカのリユース家電に生まれ変わりました。
完成した冷蔵庫を梱包しますが、大型冷蔵庫だと重さは100キロ以上にも及びます。
そこで活躍するのが「ラクラクハンド」と呼ばれるマシンです。
簡単に操作できるというので、早速横山キャスターも挑戦することに！
吸盤が冷蔵庫に接着し、軽々と冷蔵庫を持ち上げました。
このマシンの導入によって、3人がかりでやっていた作業が、1人でできるようになったそうです。
始めて操作する横山キャスターでも、完璧に作業をこなすことができました。
“中古なのにきれい”だけじゃない？リユース家電の知られざる魅力
リユース家電の人気の秘密は、中古なのに「きれい」だけではありません！
なんと、中古なのに、2年間も保証がつくというのです。
ヤマダデンキアウトレット池袋店 店員：
（今まで）使用されていたわけですから、劣化はしています。ひょっとしたら耐久性の問題もありますので、無料で2年間保証させていただく。これは修理ではなくて、同等の商品と交換します。
リユース家電はどれも1点物。もし故障した場合は、2年間何度でも、同等のリユース品と交換してくれるというのです。
ちょっとしたお宝探しも楽しめる、リユース家電。皆さんにも、いい出会いが待っているかもしれません。
(めざまし8 「得するウォッチング！」より11月29日放送)
