FIFAワールドカップ カタール大会で強豪・ドイツに逆転勝利し、大金星を挙げたサムライブルー。押され気味の試合で反撃ののろしを上げたのが、後半から途中出場した、堂安律(24)選手だった。
ピッチに立ってわずか4分後、同点弾となるゴールをあげた。試合後のインタビューでは…。
堂安律選手:
もう俺が決めるという気持ちで入りましたし、俺しかいないと思っていたので。そういう強い気持ちでピッチに入りました。
1998年生まれの24歳。ガンバ大阪を経て、2017年からオランダやドイツのクラブで活躍してきた。
3年前のインタビューでは「みんなをギャフン言わせたい」
2019年、当時スポーツニュースを担当していた宮司愛海キャスターが堂安選手にインタビューした時の映像では…。

宮司愛海アナウンサー:
2020年、どんな1年にしたいですか?
堂安律選手:
1日1日が勝負なので、本当に継続しかないと思ってます。自分はまだまだというのを常に思い知らされている最中なので。いつかこうみんなをギャフンと言わせられるようになりたいなと思います。

「みんなをギャフンと言わせたい」と話した、堂安選手。
インタビューは質問が書かれたカードを引いてもらうスタイルでも行われ、そこで引いたのがこの質問だった。
宮司愛海アナウンサー:
自分のプレーを動物に例えると?

堂安律選手:
良い質問ですね。ライオンなんていうのはどうでしょう。
宮司愛海アナウンサー:
それはどういったところで?

堂安律選手:
僕、ライオン大好きで。携帯の待ち受け、ライオンなんですよ。ライオンってプライドという群れがあるんですよね。そのプライドをボスのオスが守るんですけど、本当に弱肉強食の世界らしくて。ある意味サッカーも強いものが生き残っていって、弱いものが落ちぶれていくという世界。僕はライオンになりたいです。

宮司愛海アナウンサー:
ボスのライオンになりたいですか。
堂安律選手:
はい。たてがみをなびかせて…。

群れを守るライオンのボスになりたい。このとき、代表チームの要になりたいという強い思いをにじませたものだったのだろうか。
兄・憂さんが語る堂安選手
ドイツのブンデスリーガに所属する堂安選手が、ドイツ代表を相手に世界をギャフンと言わせた、値千金のゴール。堂安選手の兄で自身もJリーガーだった、堂安憂さんは…。

堂安選手の兄・憂さん:
律の性格を考えたら「俺がヒーローなったる。俺が点とったる。俺が勝たしたる」って気持ちがあったのかなとは思いますね。本当に弟なのかなと思うくらい、本当にすごい選手だなと思っています。

初戦で、サムライブルーが優勝候補のドイツを撃破。日本中が“ドーハの歓喜”に沸いた。
(「イット!」11月24日放送より)