11月も中旬に入り、いよいよ関東や甲信越地方でも本格的な紅葉シーズンに突入しています。実は2022年は、紅葉がとてもきれいに色づいていて、平年より少し早く見頃を迎えているところもあります。天達気象予報士が取材しました。

1週間で鮮やかな色づき 関東近郊で紅葉見頃

(11月10日撮影)
(11月10日撮影)
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11月10日、天達気象予報士が訪れたのは、東京西部・青梅市にある御岳(みたけ)渓谷。

(11月10日撮影)
(11月10日撮影)

1週間ほど前に訪れた際にはまだ緑色だったイチョウの葉が、秋らしい黄色に。木々は鮮やかに色づいていました。

(11月10日撮影)
(11月10日撮影)

天達 気象防災キャスター:
渓谷沿いを降りてきているんですけど、もう周りの景色が1週間前と全然違いますね。赤いモミジがちょうど見頃になってきていますね

群馬・群馬・渋川市の河鹿橋(11月10日撮影)
群馬・群馬・渋川市の河鹿橋(11月10日撮影)
(11月10日撮影)
(11月10日撮影)

他にも、群馬・渋川市の「河鹿橋(かじかばし)」や埼玉北部・長瀞町の紅葉スポット「月の石もみじ公園」、山梨・河口湖でも、木々の葉は赤や黄色に染まり、幻想的な光景を見に多くの人が訪れていました。

見頃の時期は平年と変わらず 寒暖差で“紅葉くっきり”

すでに見頃を迎えているように見える東京近郊の紅葉スポットですが、日中に温かい日が続くこの秋、紅葉の時期は遅れていないのでしょうか。

ウェザーニューズ広報担当・中村好江さんに聞くと、「今見頃を迎えているエリアではだいたい平年並み~やや早いところもある」といいます。紅葉の色づきには、日中と朝晩の寒暖差が重要で、2022年の秋は日中の気温が高い一方、朝晩の気温がしっかり下がったことで、見ごろは平年とそれほど変わらないといいます。

さらに、この寒暖差は2022年の紅葉に、ある変化をもたらしていました。

(11月10日撮影)
(11月10日撮影)

SNSで多く見られたのは「今年の紅葉は色が濃い感じです」「鮮やかでくっきりした色になっていて、山がカラフルで見ていて楽しい」といった、例年より紅葉の色づきが濃く、鮮やかだという声。
「寒暖差が大きい」ことや「日照時間が長い」ことなどから、2022年の紅葉は色鮮やかになりやすいといいます。

東京・八王子でも、天達気象予報士が訪れた11月10日、イチョウが黄色く染まっていました。

八王子の11月の寒暖差は、12.41℃。一方、平年(1991~2020年)の寒暖差平均は9.8℃で、比べると、2022年は3度近くも差が大きくなっています。また日照時間を調べても、平年より大幅に長いことがわかりました。
この環境で、紅葉を急ぎすぎた木もあるのでしょうか。上にある紅葉と同じくらいの葉っぱが、風で落ちていました。

ピーク前でも楽しめる!紅葉おすすめスポットをチェック

11月10日時点の見頃予想マップ
11月10日時点の見頃予想マップ

11月10日時点のウェザーニューズの紅葉見頃予想マップによると、北日本の紅葉シーズンは終盤を迎え、関東から西日本の標高500m前後の山などで見頃を迎えています。

11日現在、関東で見頃を迎えているおすすめスポットは「東京・高尾山」「神奈川・丹沢湖」「埼玉・長瀞町」「茨城・筑波山」など。
見頃の時期は平年通りな上、いつもより色鮮やかな紅葉が期待できそうなこの秋。紅葉のピークが来る前でも、楽しむことができそうです。

(めざまし8 11月11日放送)