11月5日、奈良クラブの「Jリーグ昇格」がかかった試合が行われた。奈良クラブとともに全国を飛び回る、サポーター歴8年の福永咲良さん(21)が夢見ていた日だ。後半41分、“その時”が来た。
勝てば「J昇格」 奈良クラブ運命の一戦
福永咲良さん:
「やっと」っていう感じです。今日!

Jリーグ昇格への、ホームの観客動員数平均2000人というノルマは、10月23日の鈴鹿ポイントゲッターズとの対戦にキングカズが来てくれたおかげもあってクリア。あとは勝つだけだ。

11月5日、JFL第28節、奈良クラブとヴィアティン三重の戦いが始まった。

3579人のサポーターの前で悲願を達成したい奈良クラブだが、なかなかゴールを決められず、時間だけが過ぎていく。

“昇格持ち越し”という言葉が頭によぎり始めた後半41分。鋭いシュートがゴールネットを揺らした

ゴール後、奈良クラブの選手たちが真っ先に駆け寄ったのはサポーターのところだ。そして…

咲良さんたちが涙を浮かべて祈るように見つめる中、試合終了のホイッスルは鳴った。

1-0で奈良クラブの勝利、Jリーグへの昇格が決まった。

福永咲良さん:
やりました!勝った!昇格や!

試合が終わった後、選手から咲良さんに渡されたのはJリーグ入りの切符。選手とサポーターが一体となって、奈良県にJリーグチームが誕生した。

(関西テレビ「報道ランナー」2022年11月7日放送)