鹿児島・鹿屋市に住む主婦や高校生たちが、「みんなが遊べる場所を作りたい」という思いで作った、期間限定のお化け屋敷。体験した人たちが「本当に怖い」と口をそろえるお化け屋敷とは…?

インターネットで仲間を募集!地域の「遊び場」になるお化け屋敷を

真っ暗な、どこかの家の中。進んだ先には、クモの巣が張ったドアが…。

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この雰囲気たっぷりのお化け屋敷の発起人が、鹿屋市に住む主婦、岩崎翔子さん。
お化け屋敷プロジェクトは、さかのぼること2年前、こんな思いから誕生した。

お化け屋敷プロジェクトSHHH・岩崎翔子代表:
遊び場が、もうちょっとあればいいなぁと思って。近くにあったら人が集まってくるんじゃないかなと思って

ーーーなぜお化け屋敷?

お化け屋敷プロジェクトSHHH・岩崎翔子代表:
わかりやすい。 わかりやすく、みんなが、お化け屋敷というネームバリューで来やすいかなと思った

そうと決まれば、あとは行動に移すのみ!インターネットを使って仲間を募集したところ、会社員から高校生まで、8人のメンバーが集まった。

お化け屋敷プロジェクトSHHH・岩崎翔子代表:
奇跡だと思います。「お化け屋敷やろう」で、全然知らないネットの世界の人たちと、こうやってメンバーができたのはありがたいことですね

メンバーの男性:
職業は職人です。子どもたちが遊べる場所が、ちょっと鹿屋は少ないので、何か作りたいなと考えた

ーーーお化け屋敷は好きですか?

メンバーの男性:
ビビリです、無理です

ーーーなぜお化け屋敷に参加を?

メンバーの男性:
人を驚かせたいからですね

ーーーやってみてどうですか?

メンバーの男性:
楽しいですね

会場となったのは、2015年に閉校した高須中学校の敷地内にある校長住宅。新型コロナウイルスの影響で2回の中止を余儀なくされたが、3度目の正直で、やっと開催にこぎ着けた。

最初の挑戦者は、2人の女性。
お化け屋敷で繰り広げられるのは、大隅に伝わる秘密の祭り「行ひ(おこない)」をめぐる物語。挑戦者がスマホで電話をかけ、「もしもし」と呼びかけると、「もしもし、あかり、今どこだ?」という緊迫した声が返ってきた。

挑戦者たちは、物語の登場人物になりきって謎解きも行う。

挑戦者:
な、何?どうしたの?

電話の声:
何を見ても何を聞いても、絶対に知らないふりをしろ!じゃないと…

ここで突然、電話が切れた。

「え、切れたの?やだやだやだ!」と慌てる挑戦者2人。岩崎さんに促され、お化け屋敷へと入っていった。ネタバレ防止のため、中の様子はくわしく伝えられないが、完成度がかなり高く、とにかく怖いとか…。

中から出てきた挑戦者は、「ちょっと心臓がヤバいです」、「無理。立てない」と、腰を抜かしてしゃがみこんでしまった。

地元・高須町の町内会長も、お化け屋敷に挑戦!
ほどなく聞こえてきたのは、「ギャァァァァー!!」という野太い男性の叫び声。

「おじさんいい声出してくれるなあ」と、岩崎さんは思わずニヤリ。
はたして、町内会長の感想は?

高須町内会 上原義史会長:
幽霊屋敷は何度か行きましたけど、想定外の幽霊屋敷で、どう反応していいのかわかりませんでした

その後も続々と挑戦者がやってきたが、評判は上々。

挑戦者:
思った以上にリアルで、追い詰めてくる感じ。すごく怖かったです

挑戦者:
廃屋とか多いので、鹿屋は。生かしどころが多くていいと思う、リアルで

「行ひ」は、11月6日までの開催だが、お化け屋敷プロジェクトは、今後も場所を変えて行う予定。

お化け屋敷プロジェクトSHHH・岩崎翔子代表:
応援してくださるみなさんがいれば、場所も探しているので、よければお声がけしていただければ

ちなみに、一緒にお化けになってくれるメンバーも募集中とのこと。くわしくは、「鹿屋 おばけ屋敷」で検索を!

(鹿児島テレビ)

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