新潟市で開かれた県内最大級の産業見本市。生活を変革させる最新の技術を取材した。

絵画を高精度でデジタル化 美術館にモニター並ぶ未来も?

10月13日・14日、新潟市中央区で開かれた産業見本市「にいがたBIZ EXPO2022」。150の企業・団体が出展し、最新技術を生かしたサービスなどをPRした。

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今回のテーマは、変革を意味する「トランスフォーム」。

杉本一機キャスター:
近付くと、パネルが浮かび上がってきました。パネル上で操作できるということで、モニターに絵画が映し出されました。拡大してみますと、和紙の質感までかなり忠実に映し出されています

モニターに映し出された絵画
モニターに映し出された絵画
和紙の質感まで再現
和紙の質感まで再現

スキャンの精度を高め、絵画などをデジタル化するこちらの技術。名作を限りなく本物に近い状態でデジタル上で管理し、展示することができる。

NTT東日本 営業戦略推進室 林健太郎さん:
本物には日焼けや虫食いがあるが、データにすることでそれがなくなる。美術館は保存と展示のジレンマに陥っているので、そういったところを解決できるようなテクノロジー

(Q.近い将来、こうしたモニターが美術館に並ぶ?)
もしかしたら、あるかもしれない

「デジタルホワイトボード」でオンライン会議を円滑に!

こちらは「デジタルホワイトボード」と称したサービス。大きなモニターに映した画面に、直接書き込むことができ、リアルとリモートを併用した会議などが増える中、ニーズが高まっていると言う。

テクノホライゾン エルモカンパニー 齋藤拓之さん:
オンライン会議中に口頭で伝えても、相手が理解していなかったということはよくあると思う。認識齟齬を起こさない、会議を円滑に進めていただける

歩くだけで「3次元データ」取得 街づくり・防災に活用

続いて、4方向にカメラが付いたこちらの機械は…

ナカノアイシステム 営業推進部 戸川行弘さん:
レーザー計測の機械がついている。これを使って、歩くだけで3次元の点群データを取得することができる

レーザーで計測した3次元のデータと、同時にカメラで撮影したデータを組み合わせることによって、歩くだけで正確に街を再現。

取得した3次元データで街を再現
取得した3次元データで街を再現

VR(バーチャルリアリティー)などを使い、街づくりのシミュレーションに活用できるほか、土砂災害や浸水被害の想定も、より細かく可視化することができる。

ナカノアイシステム 営業推進部 戸川行弘さん:
リアルにどこの建物が沈むのか、どこの建物に逃げればいいかシミュレーションができ、備えとして活用できる。これからの測量技術は、もっと進化していくと思う

(NST新潟総合テレビ)

NST新潟総合テレビ
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