新潟県警は9月27日、覚醒剤を営利目的で所持していたなどとして暴力団幹部の男ら4人を検挙し、「覚醒剤密売組織を壊滅した」と発表。閑静な住宅街や商業施設の駐車場などで覚醒剤を密売していた。この組織が覚醒剤を所持していた量は平成以降、密輸事件を除き県内最多となった。

平成以降最大規模の覚醒剤密売… 摘発に至った経緯は?

覚醒剤取締法違反などで逮捕・起訴されているのは、新潟市東区の稲川会系暴力団幹部・本間仁被告(47)、新潟市東区の無職・白井雄一被告(66)ら4人。

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齋藤正昂アナウンサー:
密売組織は、閑静な住宅街の中にある駐車場などで覚醒剤を売っていたということです

警察によると、4人は営利目的で覚醒剤を所持していたほか、マンションや商業施設の駐車場などで覚醒剤を密売。

また、この4人から覚醒剤を購入したなどとして、40代~70代までの男女18人が摘発されている。警察は4人の認否を明らかにしていない。

今回、覚醒剤の密売としては平成以降最大規模となったが、ここで摘発の経緯を見ていく。

警察は約10年前から、この密売組織の存在を把握していて内偵捜査などを進めてきた。そして、2021年11月ごろから集中的に覚醒剤の密売人やその客の取り締まりを実施。

結果として、密売人4人・客18人を摘発し、県警は「覚醒剤密売組織を壊滅した」と発表している。

警察は今回の一連の捜査で覚醒剤合わせて約346gを押収。警察によると、覚醒剤の末端価格が1gあたり5万9000円ということで、今回押収した覚醒剤の総額は約2041万円に上る。

警察は覚醒剤の所持・使用は重大犯罪として決して手を出さないよう呼びかけている。

(NST新潟総合テレビ)

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