私たちが今まで当たり前だと思っていた景色はこの数ヶ月で激変した。
特に4月7日に緊急事態宣言が発令されてからは顕著だ。新宿、渋谷などの繁華街から人が消えた。自分たちが見慣れた景色が変わっていく。
報道カメラマンである以上、今の東京を記録する必要を感じた。新型コロナに揺れる東京を撮影することには、きっと意味がある。そう信じてカメラを回した。
今回はその中でも前向きな映像を中心に撮影したいと考えた。
銀座の和光では毎晩午後7時に医療従事者に感謝を表す“命の鐘”が鳴らされる。"ブルーライトアップ”も各地で行われている。
街中に目を向けると、店舗のシャッターには応援メッセージが掲げられている。自粛要請に大きな影響を受けながらも、前向きなメッセージを掲げる店が多い。
緊急事態宣言下でも、東京は強く前を向いている。










撮影・編集・執筆 石黒雄太
撮影 増子駿一 矢野冬樹