診察が終わり安心したのか、不思議な動きで動物病院の診察室から戻ってきた柴犬の姿に、思わず笑ってしまう人が続出している。
飼い主さん(@shiba_kojiura)は、14歳の男の子・小次郎くんと10歳の女の子・うららちゃんの2匹の柴犬と暮らしている。小次郎くんは眼科、うららちゃんはアレルギー科に通院しているという。

ある日、うららちゃんの注射を打ちに病院へ行ったときのことだ。飼い主さんの旦那さんが一緒に診察室へ入り、飼い主さんは付き添いの小次郎くんと診察室の外のソファで待っていた。
そして診察が終わり、旦那さんが病院の先生から説明を聞いていると、うららちゃんがひょこっと診察室から顔を出す。

そのまま出てくるのかと思いきや、頭や首を床にスリスリとこすりつけるという独特な動きで出てきたのだ。お尻はあげたままで前脚は力を抜き、左右にクネクネ。
これには飼い主さんも「クセ強すぎん?」とコメントし、一緒に待っていた小次郎くんも驚いたのか「うらら、どーしたぁー!大丈夫かー!」と心配そうに様子をうかがっていたようだ。

Instagramに投稿された約10秒の不思議なうららちゃんの動きには、「面白くて笑ったー」「クセ強くて可愛すぎる〜」などのコメントが多く寄せられている。
「注射や診察がイヤだった!!!!」全力で表現
病院が苦手だと固まってしまったり、震えてしまったりする犬の姿を見ることはある。しかし、うららちゃんのようにクネクネする姿は初めて見た人も多いことだろう。一体なぜこんな動きをしていたのだろうか?
飼い主さんに話を聞いてみた。
ーーなぜ、クネクネと不思議な動きをしていたの?
「注射や診察がイヤだった!!!!」の気持ちを全力で表現したのかなと思います。
ーーどれくらいの間していた?
いったん診察室に戻り、クネクネ出てくるという一連の動きを、3・4回繰り返していました。
ーーその間の小次郎くんは?
「どうしたー!大丈夫かー!!!」と妹を心配しているようでした。騒ぐと先生と夫の話の邪魔になるので、あまり近づかないようにしていました。

ーーこの動きを見たのは初めて?
この動きは時々しますが、病院では初めてでした。いつもは家の中で、シャンプーの後や耳掃除の後にクネクネやっています。苦手なお手入れの後にしています。ちなみに、小次郎は同じ動きをやったことはありません。

ーークネクネして出てきたのを見て、どう思った?
家以外でクネクネするのは初めてだったので、予想外の診察室からの退場スタイルに笑ってしまいました。
その後も不満は収まらず…床でベタっとふて寝
ーー小次郎くんとうららちゃんについて教えて。
小次郎は全力で甘えてくる素直な甘えん坊で、うららはそんな兄を見て育ったからか、とてもクールです。こっそり身体をくっつけてきたり、控えめに甘えてくるのがうららです。うららはとても気が強く、小次郎がタジタジになる事もあります。小次郎はうららの事を可愛がっているので、うららもそれに甘えて偉そうにしています。

ーー仲はどうなの?
小次郎とうららは、家の中では柴的距離を保ち、特に密着する事もなくそれぞれが好きなように過ごしています。ですが、お散歩やお出かけになると、2頭がぴったりくっついて寄り添うように歩いたりするので、仲は悪くないと思います。

うららは普段、2時間歩いても満足しないほどお散歩が大好きなのですが、この夏、小次郎が大きな手術をして8日間入院した時、うららが大好きなお散歩で歩かなくなってしまい、慌てて家に帰ってしまう日々を送りました。
普段のお散歩は、小次郎は私と、うららは夫と、それぞれ好きなコースを歩くのですが、小次郎退院後2週間ほどは、うららは小次郎の姿を何度も振り返って確認しながら、一緒にお散歩をするようになりました。「ちゃんと見ていないと小次郎がまたどこかへ行っちゃう…」と心配しているようなうららを見ていて、兄妹の絆を感じました。今は元通り、それぞれ好きなコースのお散歩を楽しんでいます。

ーー2匹は病院が苦手ではないの?
小次郎もうららも、2つの病院に通院していますが、診察室や検査が苦手です。小次郎は病院へはルンルンで入り、診察室に入るのを嫌がります。ですが、先生が迎えに来てくれると大人しく抱っこされています。
うららは、病院の建物が近づいてくると足取りが重くなり、憂うつそのものです。優しい病院のスタッフさんたちのおかげで、いつもなんとか頑張ってくれています。
ーー投稿動画の後はどうなった?
動画撮影後は、診察が終わったのでフロアを移動して、オヤツを食べながらお会計待ちをしました。その後、うららは床でベタっとふて寝をしていたと思います。
クネクネは苦手なことがあるとする動きで、この時はおやつを食べても注射などへの不満は収まらなかったようだ。しかし、うららちゃんの体全体を使っての「イヤ!」という気持ちは、飼い主さんにしっかり伝わっていた。
また、治療自体はこの日から塗り薬もなくなったとのことで経過は順調のようだ。これからも元気に過ごしていくために、通院を頑張ってほしい。