埼玉県に住む吉成さん一家。少し大きくなった二人の子どもの送り迎えに使うため、最近2台目の車を持った。
その車とは…

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妻・吉成悠さん(37):
本当に本当に早く(車が)欲しくて!

夫・吉成一也さん(37):
“サブスク”という形で選ばせていただきました。

選んだのは、毎月定額で利用できるサブスクリプションの車。
月々約3万円で、比較的新しい中古の軽自動車を利用している。

吉成さんはもともと、2台目の車は新車の購入を検討していた。
しかし…

夫・吉成一也さん:
今、新車も納期が長いっていう部分と中古車も値段が高騰しているというところで、(サブスクは)3週間ぐらいで納車していただけるということだったので。

半導体不足などの影響で、新車の納期が遅れていて、すぐに手に入らないことからあきらめたという。

サブスクサービスを展開する会社によると、吉成さんのように車の購入をあきらめ、サブスクに変更する人が多いという。

"サブスク"サービスを展開 ナイル株式会社 伊藤真二さん:
月々1万円台から、さらに納車も4日からということで、“早く” “安く”車が欲しい方からの申し込みが非常に増えております。

2021年の契約者数は、前の年に比べて5倍以上に増えたという。

さらに、中古車の価格高騰もサブスクの利用を後押ししていた。
大手検索サイト「グーネット」に聞くと驚きの現象が…車種によっては、中古車が新車の価格を上回る異変が起きているというのだ。

「グーネット」を運営するプロトコーポレーション 大塚憲司執行役員:
“異常な事態”です。現在のような多くの車種で、新車価格を数カ月にわたって上回るケースというのは記憶にはありません。
海外で非常にニーズのある車両というのもありまして、円安の影響はかなり高いなと。

中古車販売店を訪れてみると…

株式会社フェニックス ジェネラルマネージャー 川﨑拓真さん:
こちらの1年落ちのスズキの「ワゴンRスマイル」という車を、169万9000円で販売しているんですけれども、新車価格とほぼ同額でございます。

人気の軽自動車は、新車とほぼ同じ価格まで高騰していた。
さらに、売れ筋の車種では…

株式会社フェニックス ジェネラルマネージャー 川﨑拓真さん:
1年前の車で7000キロほど走った中古車なんですけれども、アルファードハイブリッドXの4WDで、559万9000円で販売しております。新車価格が約460万円。約100万円ほど差が開いております。

ハイブリッドカーでは、新車の価格を約100万円も上回る、価格の逆転現象が起きていた。
こうした高騰が見られる中でも、こちらの販売店では、2021年と比べて売り上げが2割ほどアップしたという。

株式会社フェニックス ジェネラルマネージャー 川﨑拓真さん:
新車が非常に滞っておりますので、すぐに手に入る中古車に、みなさま目を向けられているものだと思います。

中古車の高騰は、新車の販売が戻るまで、まだしばらく続くとみられる。

(「イット!」9月26日放送)