一夜にして、まちの景色が一変…!佐賀市の国道に「巨大歩道橋」が出現した。
往来への影響を抑えるために、夜中に行われた作業。どのように行われたのか、取材した。

どのように橋をかけるの? 多くの住民が見学

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4日午前0時、佐賀市日の出に、「SAGA SUNRISE PARK」と書かれた電光掲示板が光っていた。
昼間は交通量の多いところだが、交差点より奥は全面通行止めとなっている。これから一晩で、この国道上に歩道橋を設置するというのだ。

日曜日の深夜から未明に行われた、大規模な通行止め。
工事現場では、クレーンにつながれた巨大な部品を前に、作業員が慎重に準備を進めていた。

近くの住民:
「橋がかかる」ということで、楽しみだったので来た

2024年の国民スポーツ大会などに向け、佐賀市で整備が進む「SAGAサンライズパーク」。

歩道橋の設置は、事前に道路脇で組み立てた「橋げた」を回転させ、国道をまたいで据え付ける計画だ。

大規模な工事を一目見ようと、夜中にも関わらず、現場には多くの住民が訪れた。

見に来た人:
建造物の写真が好き。橋がぴったりはまる瞬間があると思うので楽しみ

見に来た人:
クレーン車が好き。働く車とか。動いているところが一番見られたらいい

橋がかかり…一夜で“光景”変わる

午前2時前、クレーンでのつり上げと旋回を開始。
「橋げた」は、長さ40メートル、重さ100トン。ゆっくりと回転させながら設置していく。

緊張感に包まれる中、作業が進むこと30分...。午前2時半、設置が完了した。

一夜にして、周辺は全く違う光景となった。

見に来た人:
(設置された)驚き半分、渡ってみたい好奇心半分

見に来た人:
今まで通っていた風景に橋がかかっているので、将来、人が歩いていく光景や、コンサートや試合が行われているのを想像しながら、つながるのを見ていた

文化会館とアリーナをつなぐ「栄光橋」 2023年春に供用開始へ

反対側の「アリーナ」につながる
反対側の「アリーナ」につながる

国道をまたいで、東西を結んだ歩道橋。
歩道橋ができたことで、佐賀市文化会館から、国道の反対側にあるアリーナ側にスムーズに行けるようになる。

まだ工事途中のため、今後、さらに反対側の道がつながっていくという。

佐賀県道路課・草津勝信 技術監:
SAGAアリーナと佐賀市文化会館がつながったことで、利用する人が、交通量の多い国道263号を安全に横断できるようになる。SAGAサンライズパークを象徴するような橋になれば

歩道橋の名前は「栄光橋」。供用開始は2023年の春で、同じころに九州最大級のアリーナも完成予定だ。

(サガテレビ)

サガテレビ
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