夏休み明けに増えるという子どもの不調。頭痛や腹痛などの体の症状は、心のSOSかもしれない。

「学校に行きたくない」夏休み明けに増える子どもからの”SOS”

「9月から新学期 心配なんです」「久しぶりに学校に行くので 不安があるのですが…」。NPO法人に寄せられた子どもたちからのSOSの声。

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「学校に行きたくないのが悩みです」。

東京・豊島区の東京メンタルヘルス・スクエアは、カウンセラーが子どもの相談などに応じている。

夏休みが明けて学校が再開するこの時期、子どもの心身が不調になりやすく寄せられる相談も増えるという。

国立成育医療研究センターがまとめた調査結果によると、全国の小学5年生から中学3年生のうち2割から3割の子どもが、腹痛や頭痛など何らかの体の不調を日常的に自覚していることがわかった。

また、週1回以上「お腹が痛い」と訴える子どもの半数に、病院への受診または相談が望ましい中等度以上のうつ症状が見られたという。

「夜寝られない」「朝起きられない」…いつも以上に気をつけて

夏休み明けは、子どもの体や心の変化にいつも以上に注意を向けることが大切だ。

街で話を聞くと、50代母親は「(娘が小学生の時)休み明けには行きたくないというか、一緒に学校に行くかと聞くとうれしい顔をするので、教室まで付き添って行っていました」と振り返った。

東京メンタルヘルス・スクエアでは、9月4日まで夜間にSNSでの相談に当たる担当者を増やして心のケアにあたっている。

東京メンタルヘルス・スクエア 新行内勝善カウンセリングセンター長:
夜寝られなくなったとか、朝起きられないとか、あるいはちょっとお腹が痛いとか、いつも以上にちょっと気をつけて見ていてほしいなとは思います。

センター長によると、両親や友人よりもカウンセラーなど第三者の方が話しやすいこともあるという。まずは相談してほしいということだ。

(「イット!」8月29日放送)