アワビやサザエを密漁したとして、舞鶴海上保安部が、レジャー客ら22人を検挙していたことが分かった。
ある日の京都府京丹後市の海辺。
海上保安部の捜査員が、男性2人組に話しかける。
海保捜査員:
今巡回してたんですけど、何か海で採ってたりしてます?
男性:
潜ってただけです
男性たちは「潜っていただけ」と言うが、実はこの直前、海上保安部のカメラは、海に潜った男性だけでなく…
海保捜査員:
持っとる、持っとる。(浜に)上がったら職質ね
何かが入った青い網袋を捉えていた。
海保捜査員:
サザエとかアワビとか採ったら、違法になるのご存じですか?
男性:
知ってますよ
海保捜査員:
網袋みたいなの持ってなかったですか?青色の
男性:
持ってないです
海保捜査員:
うそ。さっき投げていたのは何?
男性:
石投げてた
海保捜査員:
ちょっと、これ下、まくって見ていいですか?…あ、これやん。採ってたんですね?
男性:
はい
そこには、網に入ったサザエが。
京都の舞鶴海上保安部は、2022年に入ってから8月19日までの間に、アワビやサザエなどを密漁した疑いで17件、22人を検挙したと明らかにした。
中にはなんと、1人で497個を密漁した例もあった。
その密漁の大半がレジャー客で、「自宅で食べる分であれば問題ないと思っていた」などと供述。
舞鶴海上保安部によると、行動制限がなくなったことなどから、密漁の件数が過去3年と比べて2倍に増えているということで、警戒を強めている。
カキ、ウニ、サザエ、ワカメなどは、1個でも勝手に取れば漁業権の侵害にあたり、100万円以下の罰金が科せられる。
アワビやナマコはさらに厳しく、3年以下の懲役か3000万円以下の罰金となる。
水産庁によると、簡単に採れて高値で取引されることから密漁されやすく、乱獲の恐れがあるため、厳罰となっているとのこと。
軽い気持ちで採ると罪になってしまうので、注意が必要だ。
(関西テレビ「報道ランナー」2022年8月19日放送)