私がお伝えしたいのは「車検証の電子化」です。

自動車の運転の際に携帯が義務付けられている車検証が、2023年1月から変わります。基本は紙の車検証ですが、サイズが小さくなりICタグがつけられます。

これにより車検証の情報をアプリから閲覧できたり、有効期間の更新をオンライン行うことが可能になります。

ポイントはこちら。「新たな車検証電子化で何が変わる?」注目です。

【注目ポイント・記者解説】

国土交通省は2023年1月の電子車検証の導入を前に、自動車ユーザーや自動車関係の事業者の理解を深めるため、電子車検証の特設サイトを8月19日に開設しました。

電子車検証は、2023年1月4日以降に新規登録や継続検査などの手続きを行った場合に発行されます。

小さくなった車検証の券面には「自動車登録番号」など変更を伴わない基礎的な情報のみが記載され、そのほかの「自動車検証の有効期間」や「所有者の氏名・住所」などの情報はICタグに記録されます。

ICタグの情報はスマートフォンやパソコンを使ってアプリから確認でき、このアプリも2023年1月から提供が開始される予定です。

また、現在は車検証の交付を受けるためには運輸支局などへ行く必要がありますが、電子化されることでその必要が無くなり、オンラインで有効期間を更新することもできるようになります。

ただ、電子化され様々な情報がアプリで確認できるようになっても、これまでと同様に車を運転する際には車検証を携帯する必要があるので、注意が必要です。

(フジテレビ社会部 井上文那)

井上文那
井上文那

フジテレビ報道局社会部記者。国土交通省、海上保安庁、観光庁担当。
記者を5年以上経験し、これまでに経済部記者として流通・物流・エンタメ業界、経産省、環境省、消費者庁、復興庁などを担当。