大型犬が民家の庭を物色している様子が、長野県富士見町で撮影された。町では7月下旬から目撃が相次いでいて、捕獲に向けた態勢やパトロールなどを強化している。
白っぽい毛の大型犬…7月下旬から目撃相次ぐ
夜、住宅の庭に現れた動物。白っぽい毛の大型犬だ。庭先をうろつき、物色しているように見える。

映像は、富士見町で8月12日に撮影されたもの。撮影した住民によると、大型犬は11日から15日まで毎日、現れていたという。
住民が撮影した犬と特徴一致…ヤギ、ニワトリが襲われる被害も

富士見町瀬沢新田(せさわしんでん)地区では、7月下旬から、大型犬の目撃が相次いでいる。町によると、目撃されている犬はシベリアンハスキーに似ていて、白っぽい毛、首輪はないということで、動画の大型犬と特徴が一致。

飼い主などから連絡はなく、町は「野犬」として捜索している。22日朝も、目撃情報が多い場所を、警察と役場職員がパトロールした。

これまでのところ、けが人など人的被害はないが、地区内でヤギやニワトリが襲われる被害が確認され、この大型犬の可能性があるという。
地元住民:
大型犬で、白い犬で、ニワトリをくわえてました
警戒…近くの小学校ではスクールバス運行

また、近くの小学校では危険と判断し、2学期が始まった18日からスクールバスを運行している。
保護者からは、「写真で見たけど、犬は結構大きい。さすがに子どもだけは不安なので」「捕獲されて安全に登下校できるように願っています。子どもを今、外でも遊ばせられないので」と、子どもの安全を心配する声が聞かれた。

そうした中、町は捕獲のために、5カ所におりを設置。早朝のパトロールも強化する方針だ。
(長野放送)