8月5日、福岡県久留米市で3年ぶりに開催された「筑後川花火大会」。
フィナーレを迎えた午後8時10分ごろ、会場近くにある久留米工業高等専門学校の弓道場で、火事が発生しました。

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火は約15分後に消し止められましたが、約150平方メートルが全焼。

けが人はいなかったものの、扉は外れ、壁が剥がれ落ち、屋根には穴が…。

近くに花火の残骸が落ちていたことなどから、警察と消防は、花火玉が落下して爆発した可能性が高いとみて調べています。

そんな中、「本練習できる時間が限られている中で、こういうことが起きたのは、本当につらいですね」と話すのは、弓道部の部長。
久留米高専の弓道部は、9月に行われる全国高専弓道大会への出場が決まっていたといいます。

道場使えず、損傷もわからず…大会直前の火事 不安を抱える部員たち

未だに、弓道の道具などの被害状況もわからない状態にあるという、久留米工業高等専門学校弓道部。

久留米工業高等専門学校 弓道部・富安隆一コーチ:
弓道具を格納しておりますから、道場も使えないし、道具もどうなってるか、損傷がわからないし、まだつかめてない状況です

部長に話を聞くと、約30人の部員たちは大きな不安を抱えているといいます。

久留米工業高等専門学校 弓道部 部長:
学校から全国大会とか夏休みの部活について、なんていわれるか、わからないんですけど。部員たちの中では練習したいっていう感じです。
本当に練習できる時間が限られている中で、こういうことが起きたのは、結構本当につらいですね

支援の輪広がる 声を上げた久留米弓道連盟

そんな生徒たちのために、久留米弓道連盟の水田会長が立ち上がりました。

久留米弓道連盟・水田英敏 会長:
久留米の(他の学校の)道場、久留米アリーナの道場の方に、空いてる時間と生徒の時間が合えば、利用できるようにしないといけないでしょう。
どげんかせないかんと思うんですけど

使用できなくなった道場の代わりに、別の道場や市内のアリーナを練習場所として提供できないかと、調整に乗り出したのです。

また、一式10万円ほどかかる道具についても、支援を検討しているといいます。
弓道関係者から会長のもとに「何か手伝うことはないか」と支援の申し出も来ているということで、ますます“支援の輪”は広がっていきそうです。

(めざまし8 8月8日放送)