大分県別府市が、少なくとも15年ぶりに、トイレットペーパーを市内の公園のトイレに置くことを決めた。市民の反応などを取材した。
盗難やいたずらが原因…少なくとも15年間設置せず
別府市の長野市長は7月26日、これまでほとんどの公園のトイレに置いていなかったトイレットペーパーを、市が管理する37の公園のトイレ全てに設置すると発表した。

市によると、盗難やいたずらなどがあったため、少なくとも過去15年間は置いていなかったという。
今回、市が公園に関するアンケートを、利用機会の多い小学生と保護者に行ったところ、トイレットペーパーの設置を求める声が多く寄せられたという。
このため、7月末から設置が始まった。費用は年間20万円ほどかかるが、市は、公園の管理の予算の中から捻出するとしている。

TOSが他の市町村も調べたところ、大分市以外は、全ての公園のトイレに設置していると回答。大分市は一部に置いているものの、ほとんどの公園で置いていないということだ。盗難の他、燃やされるなどの被害があったことが理由としている。
市民から歓迎の声 一方、懸念も
15年ぶりの設置について別府市民は…
別府市民:
確かにない時はすごく不便。この辺は他県の人も良く使うので、非常にいいことだと思う
また、「今までがなかったので、特にそれで慣れてきたので。あったらあったで便利かなと思う」という歓迎の声が多く聞かれた。
一方、「マナーを守らないと、意味ないと思う」や「持って帰る人もいるかもしれない」など、マナー面を懸念する意見もあった。
別府市では、盗難やいたずらが無いかなどを職員が巡回してチェックする。

別府市公園緑地課・橋本和久 課長:
みなさんが気持ちよく公園を利用できるように、大切に使っていただきたいと思っていますのでご協力よろしくお願いします
少なくとも過去15年間設置されなかった、トイレットペーパー。再び設置されることで、利便性が向上する一方、利用者のマナーは問われることになる。
(テレビ大分)