初めて日本で夏を迎えている、ウクライナの避難民たち。日本の伝統や風物詩に触れる家族の様子を取材した。
避難から3カ月 生活にも慣れ始め
夜空を彩る大輪の花火。大分県別府市で7月31日に開かれた「べっぷ火の海まつり」。
日本の夏の風物詩を初めて観賞していたのが、ウクライナから避難してきたストロミンさん一家だ。
この記事の画像(8枚)2022年4月、ウクライナのマリウポリから4人で避難してきたストロミンさん一家。6月からは長男・キリロくんが中学校に通い始めるなど、別府での生活にも徐々に慣れ始めている。
和菓子とお茶 日本文化を体験
迎えた夏休み。この日は地元の茶道教室に通う小学生が企画し、ウクライナから避難してきた人たちを招いたお茶会が開かれた。
現在、別府市に避難している人のうち16人が参加。ストロミンさん一家も全員で参加し、日本の伝統文化を体験していた。
母 ストロミン・スヴィトラーナさん:
おいしい。私は甘いのを食べないから(お茶の苦みが)おいしい
企画した小学生:
おいしいって言ってくれたので、とても嬉しかった
「言葉にできないような素敵な花火」
同じ日、市内では「べっぷ火の海まつり」が開かれた。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となる。
ウクライナの家族たちが訪れたのは、花火が観賞できるエリア。
祭りはいよいよクライマックス。別府の夜空を打ち上げ花火が彩る。
ストロミンさん一家にとって忘れられない1日となった。
母 ストロミン・スヴィトラーナさん:
今まで見たこともないような、素晴らしい。人生で初めての、言葉にできないような素敵な花火だった
ウクライナから避難してきた人たちが日本で過ごす初めての夏。伝統文化に触れながら、思い出に残るひと時を過ごしていた。
(テレビ大分)