愛知県の会社が販売している桃のバウムクーヘンが、本物の桃のようだと人気を呼んでいる。

「知名度低めの愛知の桃を…」郷土愛から商品開発

桃の形をしたバウムクーヘン、その名も「まるっと幸せ桃ばうむ」(2700円)。

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作っているのは、愛知県北名古屋市のネット販売専門のスイーツ店「桃花亭」。年間850万本を売り上げ、名古屋土産の定番になった「なごや嬢」や、白桃を使ったゼリーなどを製造・販売している。

定番のお菓子に加えて2022年に登場したのが、このスイーツ。生地は小麦粉や上白糖、ベーキングパウダーなどを混ぜ、ピーチリキュールで風味付け。

この生地を特殊な形をした板に当て、バウムクーヘンを作っていく。

板の位置が少しずれただけでも形が崩れてしまう難しい手作業のため、焼けるのはただ1人。こうして40分ほどでキレイな桃の形ができた。

この状態で一晩寝かせたら、食紅を使って桃色に色を付ける。さらに愛知県産の桃で作ったようかんを全体にコーティング。芯の部分にもたっぷり入れて完成となる。

桃にこだわったスイーツを作ったのには理由があった。

桃の館 製造部の担当者:
愛知県の桃を広めたい。完熟白桃の味をお菓子にして、多くの人に伝えたい思いで作りました

愛知県での桃の栽培は明治時代からと歴史があるが、全国的な知名度は低め。土産にもなるお菓子に使うことで、もっと知ってもらいたいと開発に踏み切った。

桃はちょうど今が収穫の最盛期。「桃ばうむ」に使われる桃を出荷している農家からの評判も上々だ。

伊藤農園の担当者:
見ました、びっくりしました。やっぱり桃の宣伝になるというか、見た目で「桃!」ってなってくれるとうれしいですね

愛知の桃はみずみずしく、果汁が多く含まれていてスイーツに向いているという。

見た目も味もインパクト抜群の「まるっと幸せ桃ばうむ」は、桃花亭のオンラインショップで購入できる。

(東海テレビ)

東海テレビ
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