私がお伝えしたいのは、「国会議員もコロナ感染相次ぐ」です。
きのう新型コロナに感染したことが新たに分かった国会議員は堀内前大臣ら10人で、これまでにあわせて111人の国会議員がコロナに感染しました。
「思った以上に感染が広がっている」「国会を開いても欠席だらけになる」と心配する声も。
ポイントはこちら。「コロナ感染急拡大で国会審議に影響は?」注目です。
【注目ポイント・記者解説】
国会議員の新型コロナ感染は参院選後、相次いでいて、国会関係者は「選挙は大勢の人が集まるので、それが影響したのではないか」との見方を示してます。
25日までに、合計して111人の国会議員が新型コロナに感染していたことが分かっていて、これは全国会議員の7人に1人が感染したことになります。
国会議員からは「細心の注意をしていても感染のリスクはある」との指摘が出ているように、感染者が増加し続けると、国会が開会しても欠席者が相次ぐ懸念があります。
以前から、新型コロナの感染が国会内に広がる中、オンライン形式での国会出席を求める意見が出ていて、「オンライン国会」については、前の通常国会でも議論が進められてきましたが、様々な課題が解決できていないのが実情です。
焦点となるのは「総議員の3分の1以上の出席がなければ、議事を開き議決することはできない」という憲法56条に記載されている「出席」の解釈についてです。ここでの「出席」について、オンラインでも認められるか見解が分かれています。
さらに、どのような場合に「オンライン出席」を認めるのか、さらに「なりすまし」などを防ぐために、本人確認をどうやって行うかも課題です。
新型コロナウイルスの感染が急拡大し、自宅待機などになる国会議員が増加する中で、現実的にどのような対応が取れるのか、国会審議の在り方に変化が求められています。
(フジテレビ政治部 宮司隆史)