自ら沸かした五右衛門風呂に、いろり端でごはん…中国山地の山懐に抱かれた島根・邑南町に、2018年にオープンした民泊施設「縁」。築50年ほどの民家をリフォーム。
かつて、この地域では当たり前に見られた昔ながらの「田舎暮らし」を体験できる。宿泊は1日1組だけだが、全国から年間約250人が宿泊、リピーターも多いという。

三度の火おこし…憧れのドラム缶風呂も

福島睦アナウンサー:
こんにちは。よろしくお願いいたします

澤田麻里子さん:
ようこそいらっしゃいました。きょうはゆっくり楽しんで行ってください

施設を経営するのは、澤田麻里子さん。邑南町で生まれ育った澤田さんに教えてもらいながら、「田舎暮らし」に挑戦。

ごはんを炊くのは、かまど。自分の手で火をおこす。

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つづいては…またまた火おこし。お風呂をたくのはまき、初めての五右衛門風呂だ。

この時期、湯上がりには…天然の水風呂。そのまま川遊びをしたら、三度、火おこし!わんぱく少年憧れのドラム缶風呂!

福島睦アナウンサー:
あったまります!この大自然の中で入るお風呂、最高ですね

初体験!まさに自分だけの露天風呂。

さらに、食事の準備は材料の調達から。澤田さんが懇意にしている地元の農家で野菜を収穫する。

農家・大矢寿々美さん:
これがね、子供ピーマンです。こんなんしてとったらいい

福島睦アナウンサー:
では、いただきます。あ、全然苦みがない

この日は、約70種類の野菜を栽培している「アジクラファーム」で収穫を体験した。
そして…

福島睦アナウンサー:
採れたばかりの野菜を、ぜいたくに用意していただきました。いただきます

澤田麻里子さん:
どうぞ

福島睦アナウンサー:
トロットロ、ジューシーですね

とれたて野菜のおかずに、これも地元産、アユの塩焼き!それに、自分で火を熾した、あのかまど炊きのごはん。邑南の恵みを味わった。

食事だけの提供はないが、キッチンやいろりで、体験で収穫した野菜などを使って自炊することができる。

「疲れたら戻ってくるという選択肢」民泊に込めた期待

食から遊びまで、昔ながらの暮らしを体験できるこの民泊には、澤田さんのふるさとの将来を思う気持ちが込められていた。

澤田麻里子さん:
地域の行事ごとがあっても帰ってこられなくなったって、空き家対策としてうまくつながっても、元持ち主が帰ってくる場所がないことに直面して、ほんとにこうやって家って途絶えていくんだってことを初めて感じた

邑南町でも人口が減少し、空き家が増加。家を手放して、ふるさとを離れた人たちがいつでも帰ってくることができる場をつくろうと、この民泊を思い立った。
さらに…

澤田麻里子さん:
田舎を知ると、疲れたら戻ってくるという選択肢が増える。第二の故郷として、ここに帰ってきてくれるような場所になればと思っています

邑南町に縁のない人にも、民泊を通じて邑南の良さを知ってもらえれば、人口増加にもつながるのではと澤田さんは期待する。

初めての田舎暮らし体験を通じて、邑南町の魅力を満喫。澤田さん、そして邑南町とのご縁をしっかりと感じることができた。

(TSKさんいん中央テレビ)