ここ数年、佐賀県内を襲っている豪雨災害。毎年のように、各地で住宅の浸水や道路の冠水などの被害が出ている。
重要なのは早めの避難行動。そのため、浸水状況がリアルタイムでわかる「浸水情報提供システム」を佐賀市が導入した。

二度の浸水を経験…独自の水害対策を取ることに

3年前の2019年、県内を襲った豪雨。佐賀市では、約2,900棟の住宅が浸水した。
また、2021年8月の豪雨でも400棟の住宅が浸水。被害を受けたのは、住宅だけではなかった。

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佐賀清光園 西村明純園長:
道路も、もうかなりの水がきて。そこをトラックが通っていって、そのトラックが通るたびに水がこっちに押し寄せてくるという、ちょっと怖い状況

佐賀市呉服元町の児童養護施設「佐賀清光園」。
2019年と2021年、いずれも浸水の被害があった。

佐賀清光園 西村明純園長:
(3年前は)このへんまできていますね、去年はこれくらい

2021年は柱の線のところまで浸水したという

西村明純園長によると、バリアフリーのため段差が少ない施設ということもあり、3年前は床上約20cm浸水した。

佐賀清光園 西村明純園長:
(1階の)畳、フローリング、それから玄関口も全部水に浸かりましたし、あとエレベーターの基盤がやられて大変でしたね…

床の張り替えやエレベーターの修理など、建物だけで2021と2019年でそれぞれ500万円以上の費用がかかった。
また、近くの道路も冠水したという。

佐賀清光園 西村明純園長:
このへんまでは浸かりましたね。だからちょっと深いところになると、もう膝(の高さ)までいきましたので…

この施設では、独自の水害対策を取ることに。
マグネット式の取り外し可能な止水板を設置できるようにした。

佐賀清光園 西村明純園長:
簡単にというところで、みんなが(設置)できるようにということで、この止水板にしました

佐賀清光園 西村明純園長:
そうしないと、本格的な止水板っていうのは常設になるので。人によって止水板がきちんと設置できるかどうかというのがあるので、その(設置の)練習をやっています

10分ごと更新される「浸水情報提供システム」 市が導入

一方、自治体も、豪雨被害の軽減や避難に役立てようと新たな対策を打ち出している。

佐賀市河川砂防課 小南考輝さん:
令和元年(2019年)と3年(2021年)に、大雨による浸水被害が起きました。そのような際には早めの避難行動が重要となり、市民の皆さまの避難行動に活用していただくよう、ことしの4月から運用を開始しました

佐賀市がウェブサイトで公開している「浸水情報提供システム」。

佐賀市河川砂防課 小南考輝さん:
計測器がこの中に入っていまして、バッテリーと通信装置がこの筒の中に入り込んでいます

市内でも特に浸水しやすいJR佐賀駅や県庁周辺など、29カ所に自動計測機が設置され、浸水状況がリアルタイムでわかる。

「5cm以上10cm未満」「70cm以上」など、推定される浸水の深さによって色分けして、マップで表示される。

佐賀市河川砂防課 小南考輝さん:
計測地点で浸水していない状態では、“緑色の丸”が表示されます。雨が降り、計測地点が5cm以上浸水すると、緑色の丸から“青色のトゲトゲ”に変化します。トゲトゲの青色が濃いほど、計測地点の浸水した深さが深いことを表しています。計測地点だけでなく、黒枠内の浸水状況をご確認いただけます

マップは10分ごとに更新されるということで、避難するときの安全なルートの確認や避難先を選ぶときに活用してほしいと呼びかけている。

佐賀市河川砂防課 小南考輝さん:
スマートフォンで見ることができるため、外出先や通勤時に予定している通行ルート等の浸水状況を事前に確認することができ、通行できるかの判断材料になります

(サガテレビ)

記事 406 サガテレビ

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