全国約7500の私立幼稚園が加盟する幼稚園連合会の前会長が業務上横領などの疑いで逮捕された。

約6億円不明 銀座高級クラブで遊んだか

拍手の中、壇上に向かう白髪の男。業務上横領などの疑いで逮捕された全日本私立幼稚園連合会の前会長、香川 敬容疑者(70)だ。

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同じ容疑で逮捕された前事務局長・勝倉教雄容疑者(49)とともに、約4年間で連合会の資金約700万円を不正に着服するなどした疑いが持たれている。

2人は、その金を使って銀座の高級クラブなどでプライベートで遊ぶ際の支払いにあてていたとみられている。

さらに、関連団体を含め約6億5000万円の使途不明金が確認されていて、資金の流れも調べられている。

香川容疑者が会長を務めていたのは、全国約7500の私立幼稚園が加盟する「全日本私立幼稚園連合会」。
加盟する幼稚園からの会費や寄付金などを財源に、幼児教育に関する研究などを行っている。

3年前に行われた連合会の全国大会には、安倍元首相ら何人もの名だたる政治家が出席。政界と強いパイプがあったとみられる。

このとき、香川容疑者は連合会の会長として、幼児教育の責任について次のように話した。

香川 敬容疑者(2019年):
幼稚園は選ばれている施設。保護者はこぞって質の高い幼児教育を求めてくる。私たちが教育の質をさらに向上していく大きな自負と責任があると思っています

保護者に話を聞くと、「子どものために使ってくれていると思ってお金を支払っているので、ちょっと許せないですね」「子どもの良心を育ててほしいと思っていれているのに、そこのトップの方が着服なんて考えられないなと思います」と憤りの声が聞かれた。

警視庁は、資金の流れなど全容の解明を進めている。

(「イット!」7月13日放送より)